殺人学

殺人学概論第六講

殺人学概論第五講 - 永字八法の続き。 ここでは視点を変えて、殺人の手段そのものについて考える。一体どのような殺人方法が有効なのだろうか。 実際のところ、人間を殺す方法は無限と言っていいほどある。戦争や陰謀の歴史は、同時にいかにして人間を殺すの…

殺人学概論第五講

殺人学概論第四講 - 永字八法の続き 次は、人を殺してそれを目撃されながら、不起訴ないし殺人罪以外の罪で起訴される方策について考える。 起訴されない方法は三つ。一つは「証拠不十分」があげられる。 たとえば砂漠のど真ん中と言う「密室」に、AとBがい…

殺人学概論第六講

殺人学概論第五講 - 永字八法の続き。 ここでは視点を変えて、殺人の手段そのものについて考える。一体どのような殺人方法が有効なのだろうか。 実際のところ、人間を殺す方法は無限と言っていいほどある。戦争や陰謀の歴史は、同時にいかにして人間を殺すの…

殺人学概論第五講

殺人学概論第四講 - 永字八法の続き 次は、人を殺してそれを目撃されながら、不起訴ないし殺人罪以外の罪で起訴される方策について考える。 起訴されない方法は三つ。一つは「証拠不十分」があげられる。 たとえば砂漠のど真ん中と言う「密室」に、AとBがい…

殺人学概論第六講

殺人学概論第五講 - 永字八法の続き。 ここでは視点を変えて、殺人の手段そのものについて考える。一体どのような殺人方法が有効なのだろうか。 実際のところ、人間を殺す方法は無限と言っていいほどある。戦争や陰謀の歴史は、同時にいかにして人間を殺すの…

殺人学概論第五講

殺人学概論第四講 - 永字八法の続き 次は、人を殺してそれを目撃されながら、不起訴ないし殺人罪以外の罪で起訴される方策について考える。 起訴されない方法は三つ。一つは「証拠不十分」があげられる。 たとえば砂漠のど真ん中と言う「密室」に、AとBがい…

殺人学概論第四講

殺人学概論第二講 - 永字八法で触れたとおり、ここでは警察に介入されるが、その介入を無効化ないし弱体化する方法について述べる。 ミス・ディレクション 警察関係者による寝技 弱い警察を狙う 1については推理小説でもさんざん使われてきた、と言うより基…

殺人学概論第四講

殺人学概論第二講 - 永字八法で触れたとおり、ここでは警察に介入されるが、その介入を無効化ないし弱体化する方法について述べる。 ミス・ディレクション 警察関係者による寝技 弱い警察を狙う 1については推理小説でもさんざん使われてきた、と言うより基…

殺人学概論第四講

殺人学概論第二講 - 永字八法で触れたとおり、ここでは警察に介入されるが、その介入を無効化ないし弱体化する方法について述べる。 ミス・ディレクション 警察関係者による寝技 弱い警察を狙う 1については推理小説でもさんざん使われてきた、と言うより基…

殺人学概論第三講

最初から介入させない方法は、 殺人や行方不明が事件として警察に提出されない。 死は確認できるが、それは事故ないし自殺であり、事件性はないと警察に判断させる。 1は、たとえばいなくなっても誰も気にしない人間を被害者に選ぶのが実現できる可能性が高…

殺人学概論第二講

本講の技術的背景を、現代日本とする。 推理小説などでは無能の代名詞となる警察だが、実際のところその捜査能力は侮れない。 日本まだプロファイリングが導入されていないなどの劣った面もあるが、科学的捜査自体は世界トップクラスだ。ただし、死体から情…

殺人学概論第一講

殺人について考えてみる。時は現代、AがBを手段Cで殺した。この状況が事実の全て。 もしこの事実が周知のものであれば、Aは司直の手に委ねられ、何らかの罰を受けることになる。 では、罰を受けずに殺人を犯す方法はないのだろうか。手始めに、状況を最も悪…

殺人学概論第三講

最初から介入させない方法は、 殺人や行方不明が事件として警察に提出されない。 死は確認できるが、それは事故ないし自殺であり、事件性はないと警察に判断させる。 1は、たとえばいなくなっても誰も気にしない人間を被害者に選ぶのが実現できる可能性が高…

殺人学概論第二講

本講の技術的背景を、現代日本とする。 推理小説などでは無能の代名詞となる警察だが、実際のところその捜査能力は侮れない。 日本まだプロファイリングが導入されていないなどの劣った面もあるが、科学的捜査自体は世界トップクラスだ。ただし、死体から情…

殺人学概論第一講

殺人について考えてみる。時は現代、AがBを手段Cで殺した。この状況が事実の全て。 もしこの事実が周知のものであれば、Aは司直の手に委ねられ、何らかの罰を受けることになる。 では、罰を受けずに殺人を犯す方法はないのだろうか。手始めに、状況を最も悪…

殺人学概論第三講

最初から介入させない方法は、 殺人や行方不明が事件として警察に提出されない。 死は確認できるが、それは事故ないし自殺であり、事件性はないと警察に判断させる。 1は、たとえばいなくなっても誰も気にしない人間を被害者に選ぶのが実現できる可能性が高…

殺人学概論第二講

本講の技術的背景を、現代日本とする。 推理小説などでは無能の代名詞となる警察だが、実際のところその捜査能力は侮れない。 日本まだプロファイリングが導入されていないなどの劣った面もあるが、科学的捜査自体は世界トップクラスだ。ただし、死体から情…

殺人学概論第一講

殺人について考えてみる。時は現代、AがBを手段Cで殺した。この状況が事実の全て。 もしこの事実が周知のものであれば、Aは司直の手に委ねられ、何らかの罰を受けることになる。 では、罰を受けずに殺人を犯す方法はないのだろうか。手始めに、状況を最も悪…