オリスクの話(1)オリスクとは

オリスクと言うものがあるそうですね。オリジナルスクリプトの略で、あるゲームの素材を使った二次創作のことだとか。
たとえば「うみねこのなく頃に」を例にあげてみます。
これがインストールされたフォルダを開くと、いくつかのファイルがみつかります。それらをリストアップして説明をつけてみましょう。

arc.nsa
圧縮された画像素材アーカイブ。この中に、立ち絵とか背景が詰まっている。普通の手段じゃ中は覗けないぜ。
*.wavや*.ogg
音楽素材。07th-Expansionはいつも剥き出し*1。こっちはほとんどのパソコンで普通に演奏できるけどね。
nscript.dat
スクリプト。この中にうみねこのシナリオが詰まっている。(簡単な)暗号化がされていて、やっぱり普通には見れない。
うみねこのなく頃に.exe
実体はNScripterと言うゲームエンジンhttp://www.nscripter.com/に感謝。圧縮されたarc.nsaや暗号化されたnscript.datが普通に読める。

他にもありますが、重要なのはこれくらいでしょうか。
NScripterスクリプトを読み、その指示に従って画像や文字を画面に出し、あるいは音楽を演奏します。スクリプトはまさにシナリオであり脚本です。
すると、こういうことを思いつく人も出るでしょう。
「じゃあ、シナリオ(スクリプト)をさしかえれば、俺の好きなあのキャラにあんなセリフやこんなアクションをさせることができるんじゃないかな?」
まさにそのとおりで、スクリプトを作ることさえできれば、戦人に「異議あり!」と叫ばせたり、七姉妹の外伝「殺戮道中膝まで血海」を演じたりも可能です。単純に俺考察を披露するのもいいんじゃないでしょうか。
この辺のコーナーでは、オリスクの作り方の話はしますがが、

  1. NScripterスクリプトの組み方
  2. オリスクの内容

については基本的に触れないこととします。
1については、他に良質なマニュアルがあるからですし
2については、それは既にあなたの頭の中にあるはずですから
オリスクの話(2)一番簡単な作り方 - 永字八法に続く。

*1:実際には、100枚しか作られなかったと言う「ひぐらしのなく頃に鬼隠し編綿流し編では、音楽も一緒にarc.nsaに詰めていたが、後はずっと剥き出しでした。