マンガ嫌韓流

マンガ嫌韓流

マンガ嫌韓流

届いた。読了。

総評

さらっと流した限り、記載されている情報はネットで流布されているものと重なる。とは言え、参考文献リストを見る限り、作者が手を抜いていると言う印象はない。
この本は、韓国問題の入門書的立場を占めるだろう。まずこの本で基礎知識をつけてから、と言う段階を今後は踏んでいける。

著者について

情報とは自分で真贋を見極めて取捨選択するもの、と言うのは情報リテラシーの初歩であり基本であり極意だが、今の日本にはそれを邪魔する奴が多すぎる。そういうのを見ると(社会的に)抹殺とかしたくなる。(まあ、ここには差別主義者を差別していいのかと言うジレンマがあるんだが)
メディアは偏向報道をしている。これについては事実として断言していいだろう。それも悪質な偏向だ。
その大多数が誤っている状況で、「隠されていた部分」を陽の下に引きずり出したことは、現実の立場からすると相当な勇気と熱意の表明だろう。著作人として惜しみない称賛を送りたい。
一方でこれは美談ではない。「ありのままに調査し、ありのままに発表する」と言うごく当たり前のことをしただけだ。他がひどすぎるので、当たり前のことをしただけでも目立つと言うだけだ。そのことを自称メディアの連中は理解してもらいたい。
作者は表現者として一個の自立した存在になった。表現者として当たり前のことをやってのけた。出版社も同じである。(まあ、晋遊舎はエロ漫画の出版社と言う認識が世間一般なんだろうけど。エロも韓国問題も「人間を真正面から見すえただけ」と言えなくもない)
そして現実の立場からは、たくさんの妨害があるでしょうが、負けないでください。身辺に気をつけて、との言葉を贈りたい。

漫画と言う形式について

新しい思想や概念を流布する手段として漫画と言うのは非常に優れている。(当の韓国ではそれを逆用されているような気もするが、気の回しすぎか?)政治家の所信表明「演説」の非知識層への代替手段として「演歌」が発明されたのと同じ構造があるように思う。
だからこそ、漫画はそれぞれの分野の入門書が選ぶ表現形式になりうると思う。

余談

書かれていることは、「韓国と日本」と言う大局の立場に立った情報がメインだ。
従って、http://cool.kakiko.com/korea00/のような赤裸々な個人レベルでの話はない。
むしろこっちを「韓流男」とか称してWeb本の流れに載せて発行するのはどうか。

ああ、なんてお約束な……