韓国の出版事情断片
かつて同じ時期に図書館に勤めていた人物より、韓国に行った話を聞く。
ソウルの町並み
緑がねー。全然ねー。周辺にも林もねー。水がまずい。トイレに紙が流せねー。はい、基本通りですね。
韓国の図書館
「一番最初にできた公共図書館」とやらに案内されたが、中はガランガランだったとか。
それで思い出したのが、韓国での公共図書館が、学校教育の中でどのような役割を果たしているのかのレポート。業界新聞を斜め読みしただけなのだが、韓国の公共図書館は小学校での調べ学習のために、積極的に資料の貸出を行っているらしい。そこで日本人の質問者は、「オンラインで学校から請求された資料を、実際に取りに来るまでに確保しておかないのか?」と尋ねたら「取りに来るまでに一般の利用者に借りられてもそれはそれでしょうがない」とこたえたと言う。当時は「これなんてケンチャナヨ」と思ったのだが、そもそも利用者がいなければ借りられる心配はない訳だ。ふー、納得、ってするかっ!
韓国の本屋事情
少ない。見つからない。自力で見つけたのが洋書の古本屋二軒で、店先にハリーポッター英語版が並んでいるのを見てがっくり。
「漫画はどこだ」とガイドに尋ね、案内されたのが駅地下の本屋。ここにやっと漫画があったのだが、ほとんどが日本漫画の翻訳ものばかり(正規と海賊の比率は聞きそびれた)。
オリジナルかと思って買って来た本を日本に帰ってからよく見てみると、本当は萌えるグリム童話のハングル版だったことに気付く。もらう約束をする。
文庫は存在せず、ほとんどがハードカバーらしい。
駅の売店では、韓流ドラマのフィルムブックが売っていたらしい。ドラマのシーンの写真を並べて、それに吹き出しをつけたシロモノだとか。そんなの売れるんだ……。しかも初回限定版には俳優の生写真がついてくるらしい。うむ、これは見事な限定版商法。複数買わせるためのいいアピールです。限定版商法の起源は韓国です。本当にカムサハムニダ。