PLUTO
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09/30
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04/26
- メディア: コミック
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キャラの掘り下げ方が半端じゃねえ。大量破壊兵器に指定されるロボットに、あんな人間臭いペルソナをくっつけて、あまつさえアトムはただの心優しい少年でしかない。その組み合わせのギャップに慄然とさせられる。
主人公のゲジヒトもいい刑事だし。早くこんなの出てこねえかな。そしたら喜んで観察者に成り下がるんだけど。
ただ、2巻のあとがきを読んで気づいたが、手塚治虫神は文字通り死んで神になったことで絶対不敗の存在になってしまった。ので、浦沢直樹氏がどんなにがんばったところで、引き分けに持ち込むのが精一杯だ。いや、それでも充分すごいんだけど。
エッダの一部「ギュルヴィたぶらかし」であったアレだ。雷神トールが巨人の国で、おばあさんとレスリングをして片膝をつかされた。おばあさんの正体は時、つうか老いそのものだった。トールは絶対の存在老いに対しても最後まで抵抗する者であることを証明した訳だ。浦沢氏の行為はこのトールの行為に似ている。頑張って欲しい。