2003年43号

週刊少年チャンピオンです。

ロボこみやぎさわ景一
新連載。ロボ娘物。しかもドジっ娘ロボ娘物の王道。冷却水もらすような駄目メイドロボなど邪道よ。期待。超期待。単行本出たら買うぜ。
バキ(板垣恵介
すでに毒に侵されているため、追加で毒を入れても効きが悪い、か。
アクメツ(脚本:田畑由秋・作画:余湖裕輝
本物アクメツと板前アクメツの会話からすると、大量生産されるアクメツたちはスキルとある程度の経験を共有しているようだ。攻殻機動隊フチコマが機体を破壊され(そして新機体を補充され)つつも、記憶のバックアップ機能により全体としては発展し続けるのと同じか。
また、テロリストが市民に支持されない理由も、言われてみればなるほどだ。まあ、私は政治素人なんで騙されてるだけなのかも知れないが。で、ラジオ放送により、アクメツ模倣犯が当然頻発しているようだけど、これはこれでアクメツが支持されない理由になりはしないか。まあ、アクメツ自身は市民からの支持など必要ないのかも知れないが。市民がどう騒ごうと、ターゲットの警備は警察に限定されるのだから。
カオシックルーン山本賢治
本当にこの漫画家だけは容赦がない。ここまで容赦がないといっそすがすがしい、と言えないところがまたこの人らしい。ていうか、ブロッコリーは一体何を考えてこの企画を山本賢治に振ったのか、そこがわからない。ブロッコリーとしては、女界を萌え要素にカードを売りたかったんだろうけど、山本賢治の描くところの女キャラは色気こそあれ安らぎはない。というか、酷い目に遭わされて無残な死を遂げるために存在すると言っても過言ではないのに(まさにリョウガ母のモモエさんとか、まだ死んでないけどクランとか、デス様に食われた女界のカードとか)。今ごろブロッコリー内部では責任の擦り付け合いが始まっているのではないかと邪推したり。その模様をこそ山本賢治に漫画化させればスピリッツに載せられる社会派エログロ漫画になってウハウハだろうにな、とか思ったりします。ダンテ・ライオンなんで目じゃねえよ、と。
まあ、ストーリーはともかく、相変わらず細かい描写がイカしてますね。車輪と合体したOL爆弾とか、モモエさんの首とか、棗クランを三日間吊るしっぱなしとか、鬼畜な要素たっぷりです。読んでて痛くて、だが、そこがいい。
ところで、再生怪人は弱いの法則は通用するのかな?
エイケン松山せいじ
むしろ内容よりもその直後にある付録に注目したい。ていうか、今更なんでこんなレベルのものを……_| ̄|○
サムライジ(原作:倉田英之・漫画:山田秋太郎
もういいよ。
私の中では山田秋太郎はせっかくの上物の素材を台無しにする三流料理人、むしろ明確な悪意を持って犯罪を実行する重罪人でしかない。ウルトラ・ジャンプのRODの頃でそれは明確になったし、むしろ面白くない漫画家であると言う認識は、その前のヤング・キング・アワーズの頃の金の亡者漫画でも形成されていた。あーちくしょう、勿体ねえ。見開きでロリ全裸を出した英雄の一人であると言うのにこの様だからなあ。
がんばれ酢めし疑獄!!(施川ユウキ
もう、心のオアシスはこれだけだよ……。ああ、チヂミちゃん。不甲斐ない僕らになりかわって、もっともっと社会への怒りをぶちまけてくれ……。