「フラグ」についてうろ覚えで説明してみる試み

まとめよう、あつまろう - Togetterを読んで。
死亡フラグ」などの言葉はどこから来たのかについて、自分の記憶だけで語ってみる。

原義

そもそもは、パンチカードとかアセンブラとかでなんとかしていた時代のコンピュータ用語である。
たとえば、右ビットシフト(=2で割って切り捨てるとほぼ同義)をした場合、切り捨てられた端数があるかどうかを、CPU内のレジスタ(情報を格納する何か)に記録したりする。この何かの条件がそろった時に変更されるレジスタのことを、フラグと称している。
この時代の「フラグを立てる」は「計算をする上でなんらかの注意が必要な事態が発生したことを記録する」程度の意味になる。

コンピュータゲームへの転用

一般的なパーソナルコンピュータが普及し始め、同時にゲームも流行り始める。特にアドベンチャーゲームなどでは、事前にある行動をしているかどうかが後の展開に影響する、と言うパターンが多く見られるようになる。この時代の「フラグを立てる」は「後々参照してストーリーを分岐させるよう、記録する」程度の意味になる。

コンテンツへの転用

その後、マンガやアニメに「フラグを立てる」が輸入されることになる。たとえば、戦争物の場合、戦闘前にロケットを取り出して女性の写真を見せ「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」などと言ったキャラクターは、戦争の悲惨さを際立てると言う物語上の要請に従い、多くの場合は戦死することになる。これをゲームのフラグから転用して「あのキャラクターは自分の死亡フラグを立てた」などと表現するようになる。他にも「雨がひどくなってきたので、心配だから山/畑/水路/船の様子を見てくる」なども、翌朝死体でみつかったりするフラグと認識されている。
これはあくまで物語を作成する上でのパターンであるので、現実とは何も関係がない。

リアルへの転用

そして、自分の体験や行為を茶化す目的で、「今のは恋愛フラグじゃね?」などと発言するパターンも現在では存在する。
広がったのは2chを通してかも知れないが、フラグのこの用法自体は2ch発祥ではないし2chとは関係がない。ので、「2ch語を使うな」と言う指摘は少々的外れ。