仮想マシン「プロット・ジェネレーター」について

「プロット・ジェネレーター」を考えてみる。
プロット・ジェネレーターは与えられた諸条件からプロットを作成し出力するマシンである。(ただし、作成されるプロットはラノベ的なものを想定しているとする)
プロットはイベントの配列集合である。
プロット・ジェネレーターに与えられる諸条件には、以下のものがある。

  • プロットの長さ(いくつのイベントで作成されるか)
  • プロット中のオーディエンスのエモーション値の目標値
  • キャスト(キャラクター)群とそれらの持つキャスト間エモーション値群
  • オーディエンスと、オーディエンスからキャストへのエモーション値群

プロット・ジェネレーターには当初プロットの長さが与えられ、またそのプロット中のそれぞれの時点毎にオーディエンスのエモーション値の目標値が与えられる。
プロットのある時点で、キャラクター間のエモーション値にから発生し得るイベント群が列挙される。プロット・ジェネレーターはその中から、オーディエンスの感情がその時点での目標値に近づく物を選択する。発生したイベントは、オーディエンス並びにキャストのエモーション値に影響を与える。これをプロットが埋まるまで繰り返し、生成されたイベント群をまとめてプロットとして出力する。
オーディエンスの目標エモーション値は、基本的に上下に変動しながら上昇しつつ、プロット終盤でクライマックス、カタルシスを迎え、その後緩やかに低下すると言う曲線を描く。