ルールを加えることでいわゆる「ゲーム性」が変わる実例

Jungle Magic - enter the jungle to match ancient artifacts
FlashゲームのJungle Magicが最近面白い。
最も根底にあるルールは、俗に「match-3 game」と呼ばれるもので、同種のアイコンは三つ並べられることで消滅し、それに伴いアイコンは下に詰められ、あいた部分はランダムに生成されたアイコンが埋めると言うルールだ。
プレイヤーはそれを消すために、隣り合った二つのアイコンを指定し、スワップさせることができる。ただし、スワップ可能なのはそれによって三つ以上の並びが発生する場合だけである。
このルールだと、いつか訪れるエントロピー死(どこを入れ替えても消滅が発生しない状態)を迎えるまで、ひたすら消し続ける苦行めいたゲームになってしまうため、大半のマッチスリーには面クリアーのルールを加えてある。
これがだいたい二種類あって、一つは「盤上の全てのマスで消滅が一度以上発生していること」(とその発展形)の条件であり、もう一つが「消滅しないアイコンがあり、これを全て盤上最下段まで落とす」(とその発展形)が条件になる。Jungle Magicは後者の系譜にあたる。
これだけでもだいぶ面白いと思える物になるが、Jungle Magicの場合、さらならルールを面クリアー毎に追加していくことで、飽きが来るのが遅いゲームになっている。
一つは、消すアイコンに意味を持たせたこと。一種類のアイコンを二度連続でプレイヤーの手によって消滅させられた場合、アイコンの種類に応じた特殊な効果が発生するようになっている。
多くは盤上のアイコンをランダムに消すものだが、黄色は制限時間を回復させる効果がある。特にこの制限時間回復は、目的アイコンの逐次大量投入によって消耗しやすくするバランスと組み合わせると、非常に重要なことがわかる。
また、緑のアイコンは直接消すのではなく、盤上のランダムなアイコンに消滅した時に特別なことがおこる仕掛けをほどこすので、連鎖の種を仕込む意味では重要な役割になる。
この結果、大量の連鎖、予測のつかない発展、リアルタイム操作を受け付けるルールなどとあいまって、スリーマッチとは思えないほどのスピード感、大量消費による快楽を生み出すことに成功している。
※眠いので今はここまで。