メタ視点マニュアル

メタ視点について

メタ視点について、オリジナルにならい以下の命令を用意した。(オリジナルのスクリプトを読んで作ったクローンにつき、完全な保証はできない)

メタ視点開始
  • meta_set
  • meta_set_ef
  • meta_set2
  • meta_set2_ef

meta_setが基本になる命令。これは「本来の立ち絵が暗くなる」「華の枠が表示される」の二つを合わせた命令である。
meta_set2は「本来の立ち絵が暗くなる」だけで、華の枠を表示しない。
上記二つは引数を取らずエフェクトが固定であり、さらにエフェクト後には1000ミリ秒のdelayがはさまれる。
エフェクトを指定したい場合は、meta_set_efとmeta_set2_efを使う。
前者は二つのエフェクト番号を引数に取り、後者は一つのエフェクト番号を引数に取る。

meta_set_efe 5,8

このようにした場合、「本来の立ち絵が暗くなる」のに5番のエフェクトが使用され、「華の枠が表示される」のに8番のエフェクトが使用される。

meta_set2_efe 10

meta_set2_efeは華の枠がないため、エフェクト番号は「本来の立ち絵が暗くなる」のに使われる。
使い方として、頻繁にメタ視点との行き来がある場合は、meta_set_efとmeta_set2_efの使用を考慮したい。

メタ視点終了
  • meta_end
  • meta_end_ef

メタ視点用の画像を全て消去する。これには、

  • meta_set系の「本来の立ち絵を暗くする」
  • meta_set系の「華の枠」
  • mbgによる背景
  • mldによる立ち絵

が含まれる。
meta_endはエフェクト固定であり、meta_end_efはエフェクト番号を一つ取ってそれをエフェクトとする。

華の枠操作
  • mchana

華の枠を消去する命令。エフェクト番号を一つ引数に取る。

  • mchan1
  • mchan2

華の枠を変更する命令。エフェクト番号を一つ引数に取る。
変更される華枠画像は、一枚で上下がある分で、どんな画像かは実際に見てほしい。

  • bmp\background\efe\hana_1.bmp
  • bmp\background\efe\hana_2.bmp

の二つである。

メタ背景
  • mbg
  • mcbg

使い方は、bg命令に準じる。
相違点としては、mbg命令は、bg命令の持つ「実行と同時に立ち絵を消去する(=cl a)」機能を持たない点である。これはオリジナルのmbg命令にも言えることだ。
メタ視点においても背景画像を設定することはできるが、この背景画像は「華の枠」よりも手前にあるため、メタ背景を設定した場合、「華の枠」も見えなくなってしまう。あまり使いどころがあるとも思えない命令である。
背景の削除には、mcbg命令を使う。エフェクト番号一つを引数に取る。

メタ立ち絵
  • mld
  • mcl

それぞれ、ld命令とcl命令に準じる。

メタ視点の特徴

実際のところ、meta_set系でメタ視点にした後でも、通常のld, cl, bg命令は有効に働く。メタ立ち絵によって邪魔されてあまりよく見えないだろうが。
逆にmeta_set系を行わなくても、メタ立ち絵やメタ背景を操作することはできる。

独自拡張

オリジナルにない独自の拡張を行った。meta_stopとmeta_resumeである。
meta_stopはエフェクト番号を一つ引数に取り、メタ世界を一時的に見えなくする。
meta_resumeはその逆で、エフェクト番号を一つ引数に取り、meta_stopで見えなくしたメタ世界を復帰させる。
meta_endした場合、スプライトの情報は削除されるため、meta_resumeは効果を持たない。
あまり使われないmbg命令と組み合わせることで、メタ世界を現実の他の場所として扱い、場面の切り替えに必要なコストを下げる効果が期待できる。

技術情報

メタ世界はスプライトで実装されている。
本来の立ち絵はhumanz 900命令で900番に設定されており、メタ世界はその直前の890番台のスプライトが使われている。

エイリアス 番号 用途
msp_l 883 メタ立ち絵左のスプライト番号
msp_c 884 メタ立ち絵中のスプライト番号
msp_r 885 メタ立ち絵中のスプライト番号
msp_bg 886 メタ背景のスプライト番号
msp_hana_d 887 「華の枠」下段のスプライト番号
msp_hana_u 888 「華の枠」上段のスプライト番号
msp_kuro 889 「立ち絵を暗くする」ための半透明のスプライト番号

※「立ち絵を暗くする」のは、立ち絵の前に不透過度を下げた真っ黒画像を置くことで実装している。

演出上の提案

メタ空間展開には、"SE\Z1.wav"のエフェクトが使われている。む式記法に従うならば、"|メタ空間展開"である。

履歴

このマニュアルの最新版は、
http://d.hatena.ne.jp/eiji8pou/20090531/1243767635
に置いてある。