なんということもない日常の景色

「入札室」と扉に書かれた部屋がある。
その前には、いわゆる「業者」と呼ばれる人々がたむろしていて、缶コーヒー片手に輪になって話をしている。
各自ノートなんか持ち出してかなり真剣な表情で、会話の大半を数字が占めている。
日常です。あくまで日常です。限りなく日常です。異常なことなど何もない、そんなごく普通の景色です。
これが日本の日常なのだと、私なんかは思うのです。