アシモフ翁の想起

各所で話題のhttp://wiredvision.jp/news/200904/2009041523.htmlですが。
アシモフのロボット物の中で、「校正」と言う作品(「ロボットの時代」収録)があるのを思い出すニュースですね。
校正ロボット「イージィ」が実験的に作られ、彼が大学の教授陣の書いた本や論文・原稿にどんどん訂正を入れていくんですね。誤字・脱字は当たり前として、数式にミスがあった場合は、欄外に「これ、こっちじゃね?」と正しい(と思われる)数式まで添えてくれると言う優れ物な訳ですよ。
この「イージィ」は実験段階だった訳ですが、これがより強力になっていくと、そうですね、「もう、人間は要らなくなるんじゃないか?」と言う(恐怖を伴う)疑念が出てきて、それがこの作品のテーマになっている訳ですが。

実際はそこまでいけないよね、と言うニュースでした。ちょっと安心。
だけど一方で、「イージィ改」みたいな奴が本当にできたのだとしたら、そいつにフェルマー書簡を見せて例の最終定理にどういう解をひねり出すか、実験してみたい気もしますね。