得がたきは

 今回C74コミケに行って最大の収穫は、物ではなく人だった。
 日記中ではIT屋と呼称する、高雄摩耶氏と知己になれたことは、三日目東館壁際に並んで手に入れたエロ同人誌よりも価値があると言える。安いな。
 彼は非常に私によく似ている。もし私が木端役人などにならず、IT業界に身を投じていれば(そして私などよりもさらにアグレッシブであれば)、そうなったであろうと思わせる人物だ。*1
 彼はひとりで鯖管も組込もWebもアプリもこなせるマルチプレイヤーであり、なおかつ部品から業務に必要な装置を構築できるハード面でのスキルを持つ人物でもある。一人でとある中小IT企業を引っ張っていると言う話も、到底嘘とは思えない。でなければ、「吉里吉里にはもっと強力な開発環境が必要だ」とか「PHPの日本語コードにUTF-8を使わない奴とは一緒に仕事したくない」とかそんな話で盛り上がれる訳がない。
 コミケの同人ソフトコーナーでハード・鯖回りのブースを回って山ほど技術同人誌を買ってきてほくほくする彼の姿は、同じ技術系の側面を持つ人間としてとても輝いて見えた。
 今後ともよろしくです。>高雄摩耶氏

*1:体型も含めて。着替えが足りないとぼやく彼に、私の持参した新品の作業ズボン(ウェスト105センチ股下72センチ)を「よろしければ……」と譲るとピッタリサイズだったりした。