モンスター利用者?

 ちょっとしたことから、漏水が見つかった御仁。実は過去にも色々あったことに気付かず、とりあえず説明をする。
「漏水箇所の修理は、自腹でやってください。それで修理できたら、漏水した分、今度の水道料金は手加減します」(意訳)
 数日後、電話がある。
「業者呼んで調査させたんだが、掘り返さないとみつからないと言われた(たぶん、無料調査しかやってない)。どうしようか」
 どうしようかも糞もねーよ。修理するかしないかはそっちで決めればいい。修理すれば減額する。それだけの話だ。
「でも、漏水分ったって、ほんの1,000円未満なんだよな。でも、掘り返したら十万超えるんだよな。でも、漏水分ったって……(エンドレス)……どうしよう」
 知るかっての。いい年した大の大人が自分のことも決められないのかNEETよりひでえぞ。と思ったが、しかしここまで来るとKYな俺でもさすがに理解できてきた。要は、修理しなくとも漏水分を減額しろと暗に言ってきているのである。俺自身はこのまま馬鹿になってKYなままテレコしようと思っていたのだが、先輩からつつかれて一旦電話を切る。
 結局、先輩が現地に行って話をつけてきた。後日、水道局の秘蔵する秘密兵器(なんか、地下の水の音を拾う機械があるらしい)を持っていって、それで漏水箇所を特定できれば、掘り返す範囲を最低限に抑えられると言うことで。その上で修理するかどうかは知らん。そこまでやってゴネるようならもう相手にしないと言う話で。
 その後、御仁はでっかいレクサスだかクラウンだかに乗って、お馬さんだかチャリンコだかお船だかを見に行ったそうだ。博打で金をドブに捨てるのはなんとも思わないが、水道の水をドブに捨てるのは嫌らしい。ガッデム。