たくましい

 ここの水道料金は、使用量があるラインまでなら定額で、それを超えると従量制になるようになっております。
 そうするとどうなるか。ある人の水道使用量を見ると、毎月きっちり定額ラインプラスマイナス0の使用量がずらっと並んでいるのですよ。
 聞けば、その人は大きな貯水槽を買ってきて設置し、水道の使用量を調整しているのだとか。つまり、水の使用量が少なければ、ラインに達するまで水を貯水槽にため、そうでなければ逆に貯水槽から水を使い、と言うようなことをしている訳です。
 まあ、世の中にはそういうケ……げふんげふん、吝しょ……げふげふげふ、経済的な最大効率を強く求める人がいる訳でして、と言うか貯水槽の価格の方が水道料金よりも(略)
 んでまあ、ここでは、検針員が定期的に各御家庭を訪問し、水道メーターを確認して使用量を決定している訳だけれども、当然検針員は毎月同じ日に来る訳ではなく。曜日の都合もあるし天気によってはスケジュールが遅れることもあるだろうし、検針員自体にアクシデントが起こったりもするだろう。なので、決して「○○日に見ます」とは言わず「(状況を調査した後)こちらの区域は○○日頃になります」としか言えない。しかし、この経済的な最大効率を強く求める人は、いきり立つ訳だ。「はっきりしろ無責任だ」と。
 まあ、無責任の解釈が違うんですけどね。「○○だ」と断言できないはずのことを「○○だ」と言うのは無責任なので、断言しないことが「有責任」だと私は思うんですが、こういう人は「○○だ」と言わせておいて、ずれたらその分を弁償させることが「有責任」だと考えるらしいです。
 本来断言できないことを断言するのは、無責任? 有責任? それともこれがお役所的思考と言うものなのかしら。