ねんがんの○○○○○○をてにいれたぞ!

 ハードな一日を癒すために、帰りに古本屋に寄る。
 丁度、サディスティック・エージェント (GA文庫) - 永字八法のコメント欄で紹介された、亜是流(あぜる)城館の殺人―御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部 (富士見ミステリー文庫)彫刻の家の殺人―御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部〈2〉 (富士見ミステリー文庫)を見つけたので購入する。仏さんじょ氏の絵、全然ちーがーうー。
 レジで店員が本を包む間、何気なくカウンターの奥を見ると、どこか見覚えのあるタイトルの本が……。
「……円になります」
「あ、はい」
 本を受け取り、店を出て、車の座席に身を沈める。
 あの本は何だったかな……。
 ネットでタイトルをググる。すぐにわかった。財布を持って出てきたばかりの店に舞い戻る。
「そこにある……そう、その本。売り物ですか? 何か訳ありとか……」
「そうではないんですが……まあ、そうですね。今の相場なら、原価と同じかちょっと高いくらいで……」
 無言で財布から紙幣を出す。お買い上げである。
 店員が再び本を包む間、他に本を見る。ああ、ミライザーバンがそろってたり、井田辰彦(イダタツヒコ)の外道の書 (ヤングマガジンコミックス)があったりするな……。
 渡された袋をつかみながら、店員から話を聞く。
店員「……ブ○クオフなんかで、こういうプレミアのつく本を安く買ってきて、うちみたいな店に売ったり、ネットオークションに出したりする人がいましてね。ここにある本はそういうお得意様からいただいた本でして」
 やっぱり日本にも、当然の如くいたか。(参考:死の蔵書 (ハヤカワ・ミステリ文庫) - 永字八法
「これなんか見てください。まだ赤いでしょう」
 赤は普通、日焼けして褪色するものだからねえ。
「で、こっちなんかは今でも普通に手に入るんですが、帯付きになると途端に値が上がって……」
 付録はあった方がいいよねえ。
「ちなみに『外道の書』は普通に1,000円超えだったんですが、外道の書 (九竜コミックス)で再版されてからはガクッと値が下がって……」
 あるある。しかしそれは、内容が評価されてると言うことで、著者にとっては嬉しいことのはずだけどね。
 そんな話をしてから、最後に「また来ます」の挨拶で別れた。

 そんな俺の買った本とは。
 今は亡き司書房から1986年に出版された、「ソープ水滸伝」全4巻でありました。詳しくは各自でググろう。