フィクションです。

 突然、上司の運転手として水道料延滞の督促について行くことに。
「これから向かうところは」
 車中で上司が説明する。
「とても気難しい人だ。交渉は全て俺がやる。お前は指示通りに書類を作ればいい。くれぐれも、迂闊な発言をして相手の機嫌を損ねないように」
 了解。
「よし、では、そこの街宣車の横に停めろ」
 え?
「そこの街宣車の横に停めるんだ。相手はその奥の家にいる」
 ちょ、ちょ、ちょ……。
(続かない)