うみねこ日記(ネタバレ)

 うみねこのなく頃にEP2をやっとインストールしたので始める。
 この日のために、RSSリーダーにたまった他のサイトを見ないようにしていたのだ。
 ちょーネタバレにつきってこの時期に言うのもなんだかなあ。

開幕。

 沖縄に来た譲治と紗音のバカップルぶりを見せつけられる。
 時系列的にいつになるのか気になるものを、しょっぱなからなんかむかついてくる。
 紗音のセリフ「本当に魔法はあるんです」は伏線だろうな。まあつまり、実際になんか儀式をしたんだろうな、きっと。
 と、直後、嵐の中、六軒島の鳥居の中にあった鏡を(多分紗音が)割るシーン。鏡を割ることで何が変わると言うのか。そして誰がそれを吹き込んだのか。
 オープニングムービー。そして、数年前の話。紗音が初めて譲治を意識した時のエピソード。しかしそれは多分、同時に絵羽がそれに気付いて警戒心を持ったエピソードでもあった。
 続いて、紗音がベアトリーチェに邂逅するシーン。えええええ、実体を持って出現するのかよベアト様。
 そして、紗音に悪魔の誘惑をかますベアトリーチェ。「鏡を割るなら、譲治と結ばせてやるぞ」と。この種の提案はする方には甘美で、される方には苦痛になる。それは実際によく知っている。結局、冒頭のとおり紗音は割ったのだし。
 ただ、割ることにどんな意味があるのかはよくわからない。ベアトリーチェには、あの鏡が反りに合わないのだとか。ベアトリーチェがスープで鏡はフォークだ、と。なんだろう、あの鏡がある限り、ベアトリーチェの体力は回復しないし、戦人も島に帰って来れないとか言う意味だろうか。
 最後に魔女は、紗音と嘉音の左の掌に、数日で消える蝶の形の痣を焼き付ける。夢でも幻でもないことの証に、と。

朱志香

 朱志香に沖縄旅行の報告をする紗音。結局事に至らなかったことを、朱志香から呆れられる。そして語られる朱志香の本音。男欲しい。知るかこのゆとり世代め。
 続いて、ベアトリーチェと紗音のお茶会。ベアトリーチェ本人の言うことを信じるならば、金蔵に召喚されたベアトリーチェは彼に縛られてしまい、金蔵のなすがまま、島から離れることができなくなってしまったのだとか。その上で、金蔵には魔術(と言うより霊感?)がなくて、ベアトリーチェを知覚することができない、と。やれやれ。
 そのお茶会を、嘉音が邪魔をし、ベアトリーチェは退散する。
 紗音は嘉音に、譲治との仲を進展させた黄金の蝶のブローチを渡す。

金蔵

 嘉音が花畑で金蔵を目撃する。金蔵は常にベアトリーチェのことを思っているが、たとえベアトリーチェ本人が側にいて語りかけても、その姿を見ることはできない。

朱志香

 彼氏代理として嘉音を立てろと紗音が提案する。テレテレしながら受ける朱志香。ゆとりめ。そして文化祭。ぺったんぺったん。
 文化祭終了後、六軒島の中庭にて、嘉音と朱志香の会話。嘉音、徹底的に朱志香を振る。
 失意の朱志香が去った後、嘉音の元にベアトリーチェ降臨。嘉音、ベアトリーチェのブローチを目の前で破壊し、ベアトリーチェを、いずれ破局する恋の行方を楽しんでいるだけだと断じ、悪魔となじる。
 熊沢、家政婦は見たのポーズ。ほんとに見るだけだな。
ベアトリーチェ「今宵まきたる恋の種は二つ、これまでと合せて三つ」
 えー、なに、ベアトリーチェの行動基準は、色恋沙汰なのか?

楼座と真里亞

 親族会議に向かう電車の中での二人の一幕。言うことを聞かない真里亞につい手を挙げる楼座、泣きわめく真里亞とさらに叩く楼座、悪循環。
 そして我にかえった楼座が、真里亞に謝る。うわこれ、なんて共依存? DV男と別れられない女の関係そのまんまじゃね?

蔵臼と夏妃

 このシーンだけ見れば蔵臼と夏妃も普通の夫婦なんだがな。
 蔵臼の先見性はいつも早すぎる。

使用人たち

 源次と紗音と嘉音。親族会議の打ち合わせ。
 台風はやっぱり直撃するとのこと。この日この時を選んで台風が直撃するのは、ベアトリーチェの力なのか。

新島の一場

 やっと親族会議らしくなってきた。
 飛行場のトイレで、譲治が指輪を渡す練習をしている。
 その飛行場のロビーには、親族たちが集まっている。
 留弗夫一家、絵羽一家、楼座一家がそろう。
 ハロウィーンにかこつけて、真里亞が「ベアトリーチェの仮装がしたい(意訳)」なんぞとほざく。他の連中は気にしないのか? しかしなんだ、真里亞はベアトリーチェのことを知っているんだな。毎年親族会議に出てれば覚えるか。

六軒島

 朱志香と熊沢の会話。熊沢の口から六軒島の由来が語られる。
 かつては小豆島と呼ばれたこの島は、もっと昔は悪食島だった。悪霊が棲んでいたとされたからだとか。EP1での子供たちの死に様を連想させる情報だが、しかしこれもミスディレクションなんだろうなあ。

オフィス

 留弗夫の事情。早急に金が要るんだよお!

六軒島の書斎

 金蔵が部屋を出る時。それはベアトリーチェが現れた時? あるいは、ここに行けばベアトリーチェに会えると吹き込まれた時か。

ベアトリーチェ様と戦人

 お互いに宣戦布告。どちらかが諦めるまで続く勝負。

薔薇園の独白

 館の薔薇園で、薔薇の目印のエピソード。その後、真里亞がハロウィーンの由来について滔々と述べる。そして、ベアトリーチェと会って魔女にしてもらうと言ってしまい、それは大人たちの失笑を買う。
 そして、皆がゲストハウスに向かった後も、楼座と真里亞が残り、楼座は真里亞を虐待する。やっぱり共依存かなんかじゃね?
 相変わらず残る疑問は、真里亞がいつこれだけの知識を得たのかと言うこと。順当に考えれば本を読んだのだろうが、楼座がそんな本を買い与えるかが疑問。もしかしたら真里亞はベアトリーチェを知覚できる人間で、話をしたことがあるのかも。ついでに言えば、金蔵が真里亞を嫌うのは、自分には見えないベアトリーチェを知覚できるからだろうか。
 それと、真里亞の父親のエピソードまだー?
 楼座の去った後、嘉音が登場。のぞいてやがったのか。そして真里亞と嘉音の会話。やっぱり真里亞はベアトリーチェが見えているのか。

前哨戦

 大人たちが軽くやりあう。紗音が紅茶を淹れに来る。今度はとちらない。紗音が去った後、早速始めようとする。そこに雨が降り出して、楼座は真里亞を薔薇園に置き去りにしたことを思い出し、連れ戻しに部屋を出る。

ベアトリーチェ様降臨

 薔薇園に真里亞を迎えに行った楼座。そこで真里亞だけでなくベアトリーチェにも会ってしまう。そこで手紙を渡される。今回は真里亞だけでなく楼座にも。もしかしたら、前回も楼座に渡されていながら、楼座は黙殺したのかも知れないが。
 ベアトリーチェは楼座の手紙の方を、晩餐の席上で読めと言う。前回と違うなあ。
 ベアトリーチェは屋敷に向かい、真里亞はゲストハウスに向かい、楼座だけがその場に取り残される。
 屋敷に向かったベアトリーチェを源次が出迎える。ベアトリーチェはそのまま金蔵の書斎に向かうつもりだったのだろうが、途中で霧絵と出会う。霧絵にも見えている!?
 ベアトリーチェはそのまま階上に。残された霧絵は夏妃に声をかけられ我に返る。
 書斎前まで来たベアトリーチェは、ドアノブを握り手が焼ける。ドアノブには蠍の護符が仕込まれていた。ベアトリーチェは金蔵の意思をくみ取り、既に自分もまた盤上の駒と断じ、結果が出るまで会うまいと宣言した。

魔女の貴賓室

 魔女を迎える専用の部屋があるなら先にそう言え。
 普段から人が入らない部屋ならば、その部屋は常識人には意識の埒外に置かれてしまう。探す対象から漏れてしまう。
 嘉音は料理を持って部屋を訪ない、ベアトリーチェに料理を振る舞う。不本意ながら。
 そして不本意ながら魔女の足に接吻する。紗音を人質に取られ。
 ここでわかったのは、碑文の内容に沿って魔女が人を殺すが、誰を殺すかは儀式の手順に則れば誰でもいいと言うこと。「寄り添う二人を殺し」は、夫婦でも恋人でもいいと言う。蔵臼と夏妃、絵羽と秀吉、留弗夫と霧絵、そして譲治と紗音、この内ならば誰でもよい、と言うことか。

戦人

 眠る戦人。夢の中だけではベアトリーチェに会えるのか。
 ベアト様の「ずっと俺のターン!」宣言。

霧絵の独壇場

 蔵臼夫妻を除く兄弟たちの密議。
 霧絵が自分が出会った謎の女の話をする。兄弟たちは、それを遺産相続にかかわる、伏せられていたもう一人のステークホルダーと解釈する。
 霧絵は、それを、急な登場からステークホルダーとして何らかの瑕疵を持っていると推理する。
 兄弟たちは、もしその謎の女が現れどのような証拠を見せようとも突っぱねることを約束する。隔絶された六軒島では、どのような証明物も真実を示さないから、と。

楼座と真里亞

 楼座の質問。あの女は誰か。真里亞の回答。ベアトリーチェ
 楼座の質問。会ったことがあるのか。真里亞の回答。毎年会っている。
 楼座の質問。いつから会っているのか。真里亞の回答。わからない。(覚えていない、の意か?)
 楼座の質問。魔女はどこに住んでいるのか。真里亞の回答。この島に。
 楼座は愕然とする。
 楼座、手紙を開けようと考えるが、真里亞に止められ、魔女が見ていると警告される。楼座、逆に真里亞のもらった手紙のことを聞くが、真里亞はまだ開けていないと言う。開ける時が来ればわかるのだろうか。

ゲストハウス

 戦人と真里亞を除く子供たちの会話。のろけうざい。

厨房

 嘉音と紗音の会話。嘉音は、ベアトリーチェの語ったことを紗音にぶちまける。
 ここにいたって紗音は後悔を知る。それを押し隠しながら、魔女の貴賓室に料理を運ぶ。

書斎

 金蔵が書斎をガチガチに固めたのは、ベアトリーチェの気まぐれルーレットに選ばれないためだった。効果は……あったのだろうが、自分から出ていくのは何故なんだろう。

貴賓室

 紗音がベアトリーチェに食事を運ぶ。紗音とベアトリーチェの会話。全てを知った紗音はベアトリーチェに宣戦布告。「あなたなんか知らない」「あなたにこたえない」
 GURPS妖魔夜行でもそんなルールあったよなあ。

会食

 霧絵が郷田に尋ね、ベアトリーチェの存在が俎上に上がる。ホストである蔵臼夫妻ですら存在を知らない賓客。
 あれ、楼座、手紙見せないんだ。
 とにかく、誰か19人目がいると言うことは確定した。会ったのは楼座と真里亞と霧絵だけだが。詳しいことを知っているはずの源次を呼びつけ、子供たちはゲストハウスに放り込む大人たち。
……今気づいたが、金蔵はベアトリーチェが貴賓室にいることを知らないのか? 源次はそのことを金蔵に伝えていない? もし金蔵がそれを知っていたら一も二もなく部屋を飛び出ていたんだろうか。

ゲストハウス

 子供たちと熊沢、南條医師の会話。ベアトリーチェの実在について。
 時折見せる真里亞の変貌について、一つの仮説を思いついた。真里亞が何らかの魔術的素養を持っているとして、それが虐待を通じてねじくれて開花する。真里亞は楼座の虐待を「悪い魔女が憑く」と表現するが、それは翻せば自分にも「魔女が憑く」ことの肯定ではないか。真里亞の頭脳をエンジンにして六軒島に存在していた魔女の要素が駆動し、ベアトリーチェを作り上げるのではないか。真里亞の変貌は魔女エンジンの一側面か。本人が意識せずに心霊現象を起こす事例がある。それと似たような事例ではないのか。

東屋

 紗音が譲治の指輪を受け入れた。
 嘉音が接吻をして手に入れた約束は反故になり、紗音もまた等しく死の訪れを待つ身となった。

礼拝堂

 大人たちを相手に、ベアトリーチェが自身を証明してしまった。大人たちは屈伏し、ベアトリーチェの存在を認めてしまう。
 これでゲームの準備がやっと終了。これからが本番だ。

一夜明けて

 書斎にて、とりあえず生き残った金蔵の独白。
「前回のようには〜」
 金蔵もまたループを知っている? それともまた、以前このようなゲームをやったことがある?

一夜明けて

 ゲストハウスにて、とりあえず生き残った楼座の独白。
 源次に起こされ、礼拝堂に向かう。
 礼拝堂の入り口には魔法陣と、「Happy HALLOWEEN for MARIA.」のメッセージが。
 うーんあー。NScripterを新しいバージョンにすれば、半角メッセージも表示できるんだけど、まあ、既存のスクリプトにどんな影響を及ぼすかを考えたら、みだりにバージョンアップはしたくないかもなあ。うーんうーん。
 楼座が一度ゲストハウスの真里亞のところに戻り、真里亞がベアトリーチェからもらった封筒を開ける。そこには古びた鍵が。それが礼拝堂の鍵と核心して楼座は礼拝堂に戻る。
 今回は礼拝堂が最初の場所だったか。
 死んだのは、兄弟の上から三人の夫妻。うむう、二番目に殺すのは譲治と紗音と決めたみたいだな。
 楼座は、使用人たちに指示を飛ばして、自分一人礼拝堂に残った。

屋敷

 子どもたちが屋敷に来た。南條医師も来た。様子がおかしいのに気づくがどうすることもできない。
 郷田と嘉音がやってくるが、子供たちには取り合わない。郷田は電話にかじりつき、嘉音は南條医師を連れてどこかへ行ってしまう。
 子供たちは、その後について行く。ついていってしまう。礼拝堂に。

礼拝堂

 子供たちは自分の親の死を知る。朱志香は客人が犯人と決め付け、貴賓室に走り出す。嘉音と郷田がそれを追う。
……真里亞はどうした? やっぱり泣いたりしてはいなかった。
 子供たちはベアトリーチェからの手紙をみつけ、読む。(EP1で使ったのと同じかな?)

貴賓室

 朱志香が貴賓室に殴りこむ。鍵は嘉音の鍵を使った。しかしそこはもぬけの空で、むかつくメッセージが置いてあった。
 怒りと悲しみの余り、朱志香は喘息の発作を起こし、薬を自室に取りに行く。嘉音がそれに付き添う。
 部屋に朱志香を一人残し、嘉音が廊下で待っていると、そこにベアトリーチェが現れ、「お前の顔が歪むのが見たいから」と朱志香を殺す宣言をする。
 ベアトリーチェが消え、部屋から朱志香の悲鳴。駆けつける嘉音。そこで、ベアトリーチェの下僕と嘉音のチャンバラ。手から光る刃を出す嘉音。家具家具って、そういう意味かよ。
 山羊に勝つ嘉音。それによって朱志香との絆が生まれ、逆に第二の晩の資格を満たしてしまう。
 ベアトリーチェは第二の杭アスモデウスを呼び出し、嘉音を狙わせる。朱志香は嘉音の背中を狙うと読んで自分の背中でアスモデウスを受け止めるが、実はそれこそがベアトリーチェの狙いだった。愕然とする嘉音を嘲笑しつつ、ベアトリーチェは今度はサタンを呼んで嘉音を殺させる。
 サタンのセリフが気になる。ループを知っている。

書斎

 少し時間をさかのぼる。
 紗音と源次が、金蔵に6人の死亡を報告する。
 どうすればいいのかと言う問いに、好きにしろとしか答えない金蔵。「6×9が42になるか考えろ」ってのは、誤植かどうか悩むセリフだ。普通なら54のところを42かよ。
 そして紗音に筆を取らせ遺言状の執筆を始める金蔵。そこで場面転換。

礼拝堂

 郷田が戻って来てから、一同は立ち去る。扉を閉めた時、譲治が扉に描かれた魔法陣に気づく。
 真里亞が魔法陣に関する蘊蓄を垂れる。
 それから、最初の推理。何故礼拝堂で殺す必要があった? そして礼拝堂とは何か?
 それについて譲治がメッセージを見つける。
 this door is opend only at probabirity of...
 戦人読めろよ。全文わかんないままじゃないか。
 その後、一同が密室トリックに気付く。昨日の昼間の時点で鍵が真里亞の手元にあったのに、殺されて並べられたのは昨夜遅く。ではどうやって鍵を閉めたのか。
 ここでベアトリーチェ様登場。新ルールを導入。

  • 真実を話す時は赤で語る。
  • ただし、その真実を立証する義務を負わない。

 ここでこのルールを早速使って、「殺された6人は生死はともかくとして、正面扉から入った」ことが真実として告げられる。
 うはは、これはきつい。
 しかしこれを利用して、戦人は密室が密室でないことの証明を行う。鍵が封筒の中から一度も出されていないことを指摘し、誰かが夜間の内に真里亞の手提げから鍵を取り出したと告げる。
 ベアトリーチェはここでは負けを認めた。

屋敷

 屋敷に戻った一同。熊沢と合流。楼座は当主代理として、金蔵の書斎に赴く。その時、楼座の背中に黄金の蝶が張り付く。

居間

 戦人たちの会話。犯人の狙いについて。何がさせたいかわからない。
 楼座が紗音と源次を伴って帰ってくる。今回は楼座がショットガンを所持。
 朱志香と嘉音を、全員で迎えに行くと楼座は指示を出し、金蔵を除く全員がそれに従う。金蔵は閉じこもっているだけだとか。
 朱志香の部屋の前、扉に魔法陣が描かれているのがわかる。
 源次のマスターキーで開かれる扉。部屋の中には朱志香の死体しかない。
 慟哭する一同の中で、楼座だけが冷静に状況を見る。そこで、部屋の中に朱志香の鍵を見つける。
 マスターは使用人が一本ずつ持っている5本だけ、そして朱志香の自室の鍵は部屋内にあった。
 背中から刺されたこと、施錠してあったことを理由に、楼座は嘉音を朱志香殺害の犯人に挙げた。挙げてしまった。楼座さん、若いなあ。こういう状況で犯人探しするのはどうなんだよ。
 全員が嘉音が殺した、と言うことに落ち着こうとした時、戦人が異を唱える。戦人は、朱志香が貴賓室の扉を開ける時に、嘉音から鍵を借りて返さなかったことを指摘。
 しかしそれだけ。容疑を嘉音から他の使用人に等しく散らしただけのこと。

居間

 昼食が終わり、戦人が真里亞の出す「狼と羊のゲーム」を解いた後。
 楼座が使用人と南條医師を追い出し、右代宮の人間だけで話を始める。
 ここでもベア様登場。「ノックスだかヴァン・ダインだかに則った」おいおい、出ちゃったよその名前。
 赤字のルールはベアトリーチェと戦人の間でしか有効でないので、隠し扉が存在するかもと言う理屈は楼座たちには依然として有効だ。
 楼座は使用人たちの中に共犯者がいると完全に疑っている。

厨房

 一方の厨房では、使用人だけでリラックスした空間が生まれていた。
 そこにどさりと音がして、勝手口に誰かがやってきた気配がする。恐る恐る開けてみると、瀕死の嘉音が。あれ、死んでない?
 そして瀕死の嘉音は、楼座が自分と朱志香を殺したと告発する。
 紗音が部屋を飛び出て、戻ってくる。その間に嘉音は傷をものともしない言動を見せる。
 紗音が蜘蛛の巣を近づける。嘉音はとびすさりながら、南條と熊沢を殺し、紗音を殺しそこなった。
 郷田が嘉音を押さえつけ、源次が嘉音の腕を封じ、紗音が蜘蛛の巣を押しつける。すると、嘉音は黄金の蝶の群れになって消え去った。

居間

 使用人たちは、南條と熊沢の死体のある使用人室を施錠してから、全員で楼座に報告してきた。
 その報告は要領を得ない物だったため、楼座は自分の目で確認すると言い出した。そして全員で使用人室を開くと、そこにはあるはずの死体がなかった。
 さらには、熊沢の分と嘉音の分のマスターキーと、ベアトリーチェからのメッセージがあった。
 ベアトリーチェと戦人の会話。戦人が屈伏しそうになる。
 楼座が5本全てのマスターキーを取り上げる。戦人が屈伏する(おいおい)。使用人たちは厨房へ去る。譲治は紗音についていく。

厨房

 事情の説明を受ける譲治。やがて紗音の割った鏡から、夏妃の持っていた霊鏡に話題が飛ぶ。
 譲治がそれを使ってみようと提案する。夏妃の部屋は鍵がかかっているが、そのために礼拝堂の夏妃の遺体を探ることにする。礼拝堂にはガラスを割って入ることにする。
 使用人たちはそれに乗るが、源次だけが、使用人として動けないと残る。
 譲治たちが去った後、それを狙うように黄金の蝶がやってくるが、源次はそれを投げナイフで追い払った。

居間

 居間にこもった楼座・戦人・真里亞。戦人は真里亞の言うがままに碑文の謎解きをさせられる。しかし身に入らない。
 ベアトリーチェが出てきて、自分は魔女であり魔法を使うからして、そのために約束やルールだけは守ると宣言した。
 戦人、少し復活。

礼拝堂から夏妃の部屋

 礼拝堂に入った三人は首尾よく夏妃の部屋の鍵を手に入れるが、同時にベアトリーチェが襲ってくる。走って逃げる三人はそのまま夏妃の部屋へ。そして鏡を探す内に、ベアトリーチェが六体の下僕を引連れてやってくる。
 郷田は内から施錠しようとするが、鍵がかからない。かけても鍵自身が戻ってしまう。諦めて体でドアをおさえつけるが、扉を抜けてきた煉獄の七杭の一つに殺されてしまう。
 扉が開き、山羊たちが入ってくる。
 譲治が霊鏡をみつけるが、山羊の一体が襲ってくる。それを防ぐ紗音の家具としての能力。襲ってきた山羊の一体は微塵に砕け散る。
 しかし真打ベアトリーチェが本気を出して、紗音の結界は崩れてしまう。
 このあたりのベアトリーチェの反応からすると、こっぴどく男に裏切られた経験があって魔女になったんじゃあと邪推してしまう。いやいやまさかそんな青臭い理由じゃあ、ねえ?
 ベアトリーチェが、二人を血祭りにする。

居間

 源次が見回りをし、中庭で熊沢と南條の死体を見つけたと報告する。
 楼座たちは全員で見に行く。そこで熊沢と南條が第7と第8の殺され方をしているのを発見する。
 間が三つ飛ばされている。譲治たちはどうしたと源次を問うと、夏妃の部屋に行ったとこたえる。
 夏妃の部屋に向かう一向。部屋は鍵がかけられていた。それを楼座の鍵で戦人が開ける。
 中では三人が死んでいた。紗音が第4で頭、郷田が第5で胸、譲治が第6で腹だった。
 そしてまた密室。
 マスターキーは楼座の手元、部屋の鍵は部屋内の譲治の手に。
 部屋を引き揚げる際、楼座は夏妃の部屋の鍵を回収する。
 居間に戻り、もう一度源次を追い払う。そして部屋の中を確認するが、戦人がここで密室だったはずの居間にベアトリーチェの置手紙があるのを発見する。それが疑いの引き金になり、楼座は銃を戦人に向ける。
 そして戦人も楼座もお互いがお互いを怪しいと罵り合う。楼座は戦人が本物かどうかを疑い、戦人はマスターキーを持っている楼座こそが怪しいと言う。
 戦人が折れた。ように見える。

書斎

 金蔵が目を覚ます。まだ生きていたのかこの親父。
 ノックの音がして、金蔵はのこのこ出て行った、と思うたぶん。ノックが女だなんて誰にわかるんだ。

食堂

 追い出された戦人が一人でいる。
 そこに源次がやってきて金蔵の過去をえさに、書斎へ誘う。
 源次が鍵をあけ、書斎に入る戦人。
 中では金蔵とベアトリーチェがチェスをしていました。
 そしてスタッフロール。えええええ。

礼拝堂

 楼座が猟銃持って殴りこみ。真里亞をどつきながら魔女よ出て来いと叫ぶ。

書斎

 屈伏した戦人を使ってベアトリーチェが着替える。肌をさらしても恥ずかしくはない。何故なら相手は家具だから!

大広間

 魔女たちの宴。金蔵と戦人は集まった山羊頭たちの餌となる。

薔薇園

 楼座は銃と黄金を抱えて逃げる。真里亞に早くとせかしながら。
 山羊頭を二匹返り討ちにするも、やつらはいくらでも湧いて来る。
 楼座は転び、足を折る。追いつかれて、THE END

TEA PARTY

 楼座にご褒美。憎い兄姉たちを何度も殺して作った料理。デザートには真里亞と林檎のオーブン焼き。これは効く。そうまでしておいて、ベアトリーチェは楼座に魔女を認めさせたいと思っていた。
 思惑とおり、楼座はベアトリーチェを魔女と認める。
 そしてベアトリーチェが勝ち誇った瞬間、戦人の横やりが。
 えー、なんで復活してんのこの男。

裏TEA PARTY

 ラムダデルタ参戦。なにこのツンデレのかまってちゃん。

感想

 魔女視点の多用。ひぐらしよりもさらにオカルト以外の言い訳ができないように作ってある。死ぬる。今回の主役は戦人じゃなくて楼座か?
 何度も何度も繰り返し提示されているが、魔女否定は人間犯人説のことであり、人間犯人説を取る以上、一族郎党の大半を疑わなければならないと言うジレンマがある。そういう風にプレイヤーを追い込んでいるのは竜騎士さんの手腕だろうが。
 困ったのは、本編中でのオカルト的描写が一体なんなのかと言うことだ。特に朱志香と嘉音の殺されるシーンはかなり言い訳ができない。源次・紗音・嘉音が家具として調整された人間で特殊能力を持っていることを肯定するとしても、それと戦った何かが存在することを許してしまうと、人間説が危うくなる。ベアトリーチェを名乗る若い女がいた、と言う説もなんかグダグダだ。

  • 礼拝堂に集められた六人は一体何を以ってベアトリーチェを魔女と認めたのか。
  • 楼座は何故呼ばれなかったのか。
  • ひぐらしと同じで、ある程度のオカルトの介入を許容しなければならないのか。
  • 夏妃の部屋の鍵が閉まらなかったのは何故か。

※また追記するかも。