面白さは構造解析では見つからない

友達にURLを渡してアクセスしてもらうと街が育っていくゲーム『MyMinCity』 | 100SHIKIを読んだ。

MyMinCity
http://www.myminicity.com/
URLを渡してアクセスしてもらうと街が育っていくゲーム。

無粋を承知で言うならば、このギミックはホームページにつきもののアクセスカウンターと同じ構造である。カウンターが直線的に数値が上がっていくだけのところを、変化にバリエーションをつけたものだ。たとえば、私がこのようなシステムを作るとするなら、訪問者のユーザーエージェント、IP、アクセス時刻等を「エサ」にして変化の方向に味付をするだろう。(そしてそこには明文化できない「センス」の差が……)
では、仮に、アクセスしてきた訪問者の情報をエサに刻々と姿を変えるカウンターを作成したらどうだろう。それを自分のサイトに貼って……まあ、楽しめる人はいるかも知れないが、大部分の人はアクセスカウンターの存在自体空気のごとくスルーしてしまうのではないだろうか。
新しく面白そうな何かを「カウンターと同じじゃん」と言う言葉で切った切り口は空っぽで、さっきまであった面白さはどこに消えてしまったのかとためつすがめつすることになる。
至極当然のことだが、要素に分解する行為は決して面白さの説明にはならないのだ。
まあ、御託はいいや。
このギミックを使って俺もちょっと考えてみる。

その1

アクセスすればするほど、貞子がじわじわ井戸から上がって来るってのはどうだろう。誰のアクセスの時に画面から出てくるかチキンレースのような展開がスリリング。
「最初からアクセスしなきゃいい」と言うのがわかっていてもアクセスしてしまう人間心理を突いた爆弾のような……って、うまくいくのかいな。

その2

日替わりで訪問者に対して(どうでもいい)アンケートを取る。集計結果は翌日になって見られる。
ユーザーがアクセスすると、喜び勇んで「風呂に入る時は右足からの人が80%にものぼります!」とか(どうでもいいことを)報告してくれる。

その3

投票型RPG。勇者の行動は訪問者の情報によって決定され、その通りに勇者は行動する。
戦ったり逃げ回ったり万引きしたり便意に耐えたりする。

まとめ

まあ、もうちょっと寝かせてみる必要がありそうだ。