ニコニコ動画のコメントについて考えた

ニコニコ動画のコメントが面白い」と言う命題について考えてみた。
 色々考えてみた結果、あれは人間の思考をそのまま写したものだろうと思い至った。
 人間は刹那の瞬間、言葉で一直線に考えたりしない。ただ、様々な思考が雲のように湧き出てきて、そこからなんとなくの流れが決まり、それが行動につながる。行動につながらない場合でも、その流れに対しまた様々な(言葉にならない)思考が浮かび上がり、それがまた流れに影響を与える。それはまさに流れと呼ぶべきで、時にセルフツッコミ、ある思考が浮かべば直後にそれを否定する思考が浮かんだりもする。
 ニコニコ動画のコメントは、一つ一つがそう言ったもやもやした雲の断片だ。ただし、それが大量に投入されることで、最大公約数的ないわば「ニコニコ人」の思考を醸成してしまう。
 当然ながらこの「ニコニコ人」は動画を見ているユーザーとは、同じ部分もあるし違う部分もある。しかしそれは同じコミュニティに属する「趣味の似た人」の体現でもある。ユーザーはある時は「あるある」と頷き、ある時は「こういう解釈もありか」と感心し、ある時は「それは違うだろ」とツッコミを入れる。仮想人格ニコニコ人とのコミュニケーションを取っているのだ。そして気心の知れた人とのコミュニケーションが楽しく面白いと言う命題について、証明する必要はないだろう。
 ま、俺はコメント消して見てるんだけどね。