薔薇の寓意

真里亞の薔薇を、パラレルワールドの存在証明と解釈する向きもある。
単純に薔薇園の管理をしていた嘉音あたりが抜いた可能性もある。郷田がデザートに使った薔薇の花弁を、薔薇園から持ってきていた場合、その際にどうにかした可能性もある。(枯れかけた薔薇の花弁を料理に使うかと言う疑問はあるが)
薔薇は、つまり魔女がそこにいるとかいないとかは、所詮は見方の問題であるとこのイベントは告げているのかも知れない。
各人が言う「魔女/ベアトリーチェは”い”る」の言葉は、各人が違う意味で使っている可能性がある。ひぐらしで言うところの「オヤシロ様はいる」の言葉を、レナは雛見沢症候群の発症として、魅音は園崎の暗躍として、梨花は羽入の実在としてそれぞれに肯定している。
同様にベアトリーチェについても、かつて生きていた金蔵の愛人や、使用人たちの共通認識としての仮想の魔女や、事件の際手紙を書いた人物としてなどを指して「”い”る」と言うことができるだろう。
真里亞の語彙足らずや使用人たちの「空気読め」と言う態度はその意味でかなり邪魔臭い。