おまえが言うな

  1. 児童学習コーナーに座る、大変発育のいい中学生たちがいた。
  2. とても仲がよろしいらしく、テーブルの上にノートを広げつつ、空いたスペースで互いの消しゴムを弾きあってどれくらい跳ね飛ばせるかの遊びに興じていた。
  3. 興が乗ってきたのか、声も大きいものだった。
  4. あんまりにも楽しそうなので、「楽しそうだねえ」と声をかけたら、途端に黙った。
  5. 念のために「何しに図書館に来たんだ?」と聞いたら、「本を読みに」と側の棚に手を突っ込んで赤ん坊の衣服の作り方の本を取出して見せた。
  6. 「なら言ったとおりにしようよ」と言ってしばらく見ていたが、なんと本を戻してノートになにやらかきつけ始めた。
  7. しばらく呆然と見ていたが時間があるので去ったところ、背後から「こんなことしてねえで仕事しろ」と聞こえてきた。

学習席の廃止と学生の利用規制を真剣に考慮したくなった。以下、俺の思ったこと。

  1. について。多分、中学生だと思う。体格的には高校生と言っても通じると思うが、時代が違うからなあ。
  2. について。カー消しでよくやってたあれ。普通の消しゴムでやっても燃えることは燃えるんだろう。……TPOさえ間違えなければ。
  3. について。夢中になって30分以上もやっていた。どんどん声が大きくなる。
  4. について。一言声をかけただけで動きは止まったが、顔にはりついた薄ら笑いは消えていない。なるほど、これが馬鹿そうに見える顔か。
  5. について。ノートと参考書広げつつ、勉強ではなく読書であると主張するその根性に絶句。もうね、どこからつっこんでいいのやら。
  6. について。読書じゃなかったのかよ! 自分が言ったことすら覚えてないのかも知れない。
  7. について。てめーみたいな阿呆に注意するのも仕事の一つじゃ。働いたこともないガキは黙ってろ! 学生は勉強するのが仕事じゃ。てめーはてめーの仕事やれや。It's my business.