あきらめのよい相談者―剣持弁護士の多忙な日常 (創元クライム・クラブ)

作者と同名の弁護士が、司法試験挑戦中の友人に、自分の仕事中に出会った事件を持ち込んで盛り場で解決すると言う体裁の短編集。4編収録。
もっとすごいのは福岡が舞台なので実在の区名や地名(親不孝通りとかね)がバンバン出てくる点と、登場人物が全員博多弁でしゃべると言う点か。なんともローカルだ。
タイトルにもなっている最初の「あきらめのよい相談者」はそんなに難易度は高くない。読んでいるうちに概略はわかった。他はちょっと難しかったが。
くすりと笑える普通の本。ちょっとした暇があると読むといい感じ。人もそんなに死なないから、あっさり読める。
あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)