創価学会

職場に、にこやかかつ腰の低い男性がやってきて、礼儀正しく名刺を差し出してきた。しかし、肩書きは創価学会の四文字を含んでいた。
なんか知らんが、全国的にイベントやるんで、各地の図書館・美術館・博物館に絨毯爆撃みたいな営業をかけてる途中らしい。
館長に相手をしてもらい、茶を作るのを手伝いながら、何の用だろうと話を。
パンフレットを渡すと意外とすぐに帰ったので、館長にどんなんだったか皆で聞く。
「ああ……なんか人権関係のイベントやるらしんだけどな。それに来いって」
「行ったらなんかいいことあるんですか?」
「いや全然。まあ、行けたら行くって言っといたけどな」
で、館長がパンフレットをパンと叩いて曰く。
「来たのは創価学会やけど、イベントには創価学会の名前は出ないんだって」
吹いた。