鋼鉄天使くるみ零 シングルコレクション [VHS]

シリーズものではあるが、ロボ娘ネタではなかったりする。
環境破壊で緩慢な死を待つ未来都市で、(人間の)くるみ、サキ、カリンカ、エクセリアは一つの部屋に同居している。そこでくるみは神楽道人みちひとと出会い、恋に落ちる。そういう話。
なんだけど。ストーリーはこのアパートの一室だけで進み、道人は顔も声もなし。道人とのやり取りも全て省略、道人の言動はくるみの一人芝居で説明が為される。この手法はどっかで……と思っていたら、スタッフロールで「脚本:黒田洋介」となっていてなんだか合点がいったり。*1
第三話のラストで、「無印」*2につなげられるようになっている。非常に短絡的な思考を公開するならば、転生とか世界間における同一存在とかを連想させるようになっている。
ちなみに、漫画版*3ではまた別な起源が説明されており、それによるとどっか天界みたいなところに、くるみとサキと同じ顔をした天使がいたことになっており、この作品とは矛盾している。ま、どうとでも解釈はできるが。
むしろこれは、MAICO2010と同じで、鋼鉄天使くるみと言う題材を使って黒田洋介がやりたいことをやっただけではないかと思える。それはそれで面白いからいいんだけど。

ツッコミ

  • エクセリア。アニメ版じゃ出なくて漫画版の後の方で出ただけじゃんか。なんでこっちで出てるんだ?
  • くるみ、人間の時のほうがよっぽど落ち着いてた。これは解釈があって、人間の時は社会通念が邪魔をするが、ロボ娘になって人間としての常識を捨てたために地が出たのかもと推測できる。ちなみにこの現象は「鬼哭街」でも観測できたりする。

EAN:4988013299504