まんが日本昔ばなし

再放送、初めて見れた。

ききみみずきん

子狐にぶどうをとってやった老人が、俺に寝たきりの母狐からききみみずきんをもらう。このずきんは動物・鳥類・昆虫、そして植物の会話を聞くことができる不思議アイテムだった。
それにより、老人は長者の娘の病が、長者の庭にある楠の呪いであることを知る。長者の許可を得て長者の庭の蔵に潜み、楠と仲間たちの会話を聞き、蔵が楠を圧迫していることが呪いをかけた理由とわかり、長者にそれを進言する。長者はその進言を入れ、蔵を動かすと楠は数日の内に元気になり、同じ頃長者の娘も平癒した。
長者は老人に褒美をとらせ、老人はその褒美で油揚げを買い込んで狐に持っていった。

雉も鳴かずば

毎年水害に悩まされる地域。そこでは水害でよく人が死んだ。
母を水害でなくした娘と父がいた。ある日娘は病を患い、父に「あずきまんま」が食べたいと訴えた。「あずきまんま」は母が生きていた頃、娘が一緒に食べた唯一のご馳走だった。父は断腸の思いで夜陰に乗じて長者の蔵に忍び込み、ひとつかみの米とひとつかみの小豆を盗み、「あずきまんま」を作って娘に食べさせた。娘はそれで平癒した。
一方、長者はすぐに被害に気付き、量の少なさに首をかしげながらも番所に訴え出ておいた。
父が畑に出ている頃、娘はマリをつきながら、「あずきまんま」を食べた歌を歌った。それをある村人が耳にしていた。
その年も川が氾濫しそうになり、人柱が検討された。人柱には科人を使うのが通例であり、そこである村人が「あずきまんま」の話をした。これが元で父は捕らえられ、人柱となった。その年、堤防は決壊しなかった。
娘は手まり歌を歌ったことを後悔し、泣き暮らした。その泣き声は村人の後ろめたさを刺激し続けた。
娘はどこかへいなくなり、数年が経った。ある猟師が山に入り、一声叫んで足元を飛び立った雉を撃った。落ちた場所へ行くと、娘が雉を抱いて佇んでいた。
「雉も鳴かずば撃たれまいに……」

感想

歳月を経たストーリーは逆に手を入れると壊れてしまう良さがある。こういうダイナミズムも欲しいよなあ。