ドラゴン・パーティ

※完全にネタバレしてますので注意。
中里融司と言う作家さんは、ロボ娘スキーの中では一定の地位を築いておられるお方でして、また、その礎となったのがこの作品であります。
設定はこんな感じ。

宇宙に出られるようになった人類。遊星パンドラをみつけ、その中から異星技術を手に入れた。それによって人格を備えたアンドロイドを作れるようになり、ついには他の太陽系まで移民が可能になったのであった。
しかしそこに飛来した「敵」。この「敵」を見たものは「敵」の支配する別種の生き物に変わってしまう。
事実上宇宙を閉ざされた人類は、「敵」との戦いをアンドロイドたちにまかせるしかなく、徐々に衰退していった……

まあ、ここまではいい。しかしだ。

アンドロイドは原因は不明なれど女性型にしなければ起動しない

何この妄想設定……_ト ̄|○
そして、「敵」を見ても支配されない特異体質の主人公の少年が、特別に作られたロボ娘星海真魚と仲間たちとともにドラゴン型宇宙戦艦「魁龍」に乗り込み、「敵」にさらわれた妹を奪還する。そういう導入なんですね。
もうね、生身の女が数えるほどしか出てこないんですよ。名前つきを列挙すると、

  • 一巻のやられ役の女軍人
  • 真魚作ったとこの技術者
  • 主人公と同じ体質の女の子
  • 主人公の妹
  • 主人公の妹の遺伝子その他から作られた「敵」の戦士
  • 他の太陽系の種族の女戦士

これっくらいしかいないんですよ!
後出てくるチョイ役含む女の子は全部ロボ娘! 何この徹底振り! もう最高ですよ! 眼鏡かけたロボ娘さえ出てくるし、「ドリルつけるから!」とか言われて迷うロボ娘とかも出るし!
そして読んでいるうちにこんな状況が!

処女神の鉄槌(アルテミス・ハンマー)

……おっぱいミサイルキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
94センチが! 94センチが! おっぱいミサイルですよ旦那!
他にも徹底的に壊されてチップ一つから再生とかのロボ萌え描写がふんだんです。
最後のとどめに、ロボ娘たちの下腹部にすえつけられた謎の部品。それは、人格情報を融合して新たな成長する機械を作り出す人工子宮だったのだ!
だがこの部品は生身の人間には使えない。情報提供者になるには、異星技術によって体と脳を無機質に変換しなければならないのだ。
しかしロボ娘を愛する少年は決意する。
「俺は人間をやめるぞーっ!」(意訳)
漢や……ほんまもんの漢や……orz
そんな風にロボ娘スキーにとっては、ていうかこれロボ娘スキーが自分の妄想を存分に垂れ流しただけだろうと言うような内容なのですよ。満足満足。
難点は、絵師さん描くところのロボ娘たちがあんまり区別がつかないのと、最後の七巻はものすごく駆け足だったことくらいですかね。まあ、勢いに乗れば気にならない程度ですが。
その手の趣味の方には、五つ星でおすすめです。是非。