TRCの評判は?

暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)を読んだり、あるいはそれに触れている他のダイアリーとかを見ると、流通さんやら出版社さんの中にはとんでもないものがたまにいる、と言うことはわかります。
しかし……図書館にいてTRCに一括注文していると、そういうことはないなあと。注文すればきちんと注文した本を注文した冊数だけ寄越しますよ。まあ、冊数がたかが知れてますけどね。種類は多いけど数は少ない。
ただ、一度だけ関西の方の営業電話を受けたことがありました。そこはAV資料を扱っているところだったんですが、要はうちの図書館と取引したいと言う内容でした。

「ところで、そちらさんはどこからAV資料を買ってました?」
「え? TRCさんですよ」
「あー、TRCさんですねー。わたしゃあのTRCのつけるMARCコードが諸悪の根源だと思ってるんですよ」
「はあ」
「あれでコンテンツを一元管理することで囲い込みを行い(中略)結果として他の業者が締め出しをくらい(中略)事実上の独占市場を(以下略)」
「はあ……えーとまあ、うちではもうAV設備を廃棄し、持っているAV資料も別の部署に渡すことが確定しておりまして、今後は購入の必要がありませんので、大変残念ですが……」
「あー、そうですね。では、今度はそっちの方にかけてみます。それでは!」
「はあ……(たくましいなあ)」

細かい表現は捏造ですが概ねこんな会話がありましたとさ。そりゃあ、TRCのリストに載らない本はいちいち地元の本屋に発注しないといけませんから、TRCのリストに載せてくださいと出版社さんは土下座でもしなければならんのでしょうね。TRCのリストに載れば、全国約3000の公共図書館さんが買ってくれる可能性ができる訳ですから、そういう販売機会をみすみす逃す必要はない訳で。
TRCに頼り切るのも問題があるとは感じていますが、いかんせん「だって辛いもん」と言う声には逆らえない訳で。いやほんと、選書だけをやってりゃいいってんなら全国のどんな零細出版のカタログにも目を通したいですよ。
本のタイトルが間違ってる時の苦労はこっちもよくわかっているから、俺はいつも完全なタイトルかISBNコード持っていくようにしてる。だから雑誌の名前出して10分以上探すようなことはカンベンな。