オトメカコレクション―萌える美少女ロボット図説 (すぃーとPラボ)

オトメカコレクション―萌える美少女ロボット図説 (すぃーとPラボ)

オトメカコレクション―萌える美少女ロボット図説 (すぃーとPラボ)

すすめられた今はなきソフトマジック(……)のこの本ですが。手に入れて読みました。
……うひょーっ! 最高!
美少女ロボ=ダッチワイフな脊髄反射的コンテンツ! 頭悪っ!
オトメカと呼ばれる心をもったアンドロイドたちが、それぞれの用途に特化したボディとともに人間社会に浸透した社会。そのオトメカたちのシーンをイラストつきSSで描写! そんな感じのオムニバス的構成でつ。
で、ほとんどのオトメカがエロいことされてるんですね。もうね、未来社会の男たちはロボ娘とみたらリンカーンするのがデフォルトのDQNばっかりかと(笑)。しかも生身の女は、オトメカを迫害するためにしか登場しない徹底ぶり。すごい少子化がすすんだ社会だなあと思ったら、人工子宮装備の代理母オトメカまで登場して、これで人口問題も解決だねパパ!
ロボ娘好きの妄想をここまであからさまに描写されてしまうと、嬉しくなるとともに自分の内面を引きずり出されて印刷されて曝されたような気分になってちょと恥ずかしい。でも、いい。確かにこれはオススメですわー。
ちなみに、チアガールオトメカの項を読んだ時、関係ないけど、公共トイレ管理者白書―もう公衆便所なんて呼ばせないのタイトルを思い出した。なんかエロ隠語で言うところの公衆便所が念頭にあると、このタイトルってすごい意味深になるよね(ならねーよ)
で、コラムとあとがき。日本や文学におけるロボット(少女)の歴史をひとくさり。
「日本で最初のロボット物コンテンツは手塚治虫鉄腕アトムで……」
やっぱり、心を持った隣人としてのロボットを語るには、手塚から始めなければならんのか……。orz
「ついで、横山光輝鉄人28号が……」
そして、心を持たない道具としてのロボットを語るには、ここから始めるのが妥当。
で、ある時、日本の文学史(含むオタクコンテンツ)において、ロボットは明瞭に性的な対象としての外見を手に入れる。恐らくその発端は、To Heartのマルチ(その前身として(有)椎名百貨店 1 (少年サンデーコミックス)のミソッカスがあるが、掲載されたのが少年誌なだけに性的な機能がついているかどうかは不明だ)。ここにいたって、美少女ロボットと言うジャンルが確立したと見られる。
ただし、そのジャンル内で語られる内容とは、機能面で人間の女性と同じ水準に達したロボ娘たちが人間社会に浸透する上での軋轢に限られ、「人間はロボットを友人とするには幼すぎる」とか「ロボットはあくまで道具であるべき」と言ったテーマが繰り返される。未だ、世界には存在しない相手との付き合い方について延々とシミュレートする様は、将来現れるであろうロボットたちが、軋轢を最小限にするためにロボットの情報を送り、人類に人類以外の知性体との付き合い方をトレーニングさせているような、そんな妄想めいたSFめいた考えが脳裏をよぎったりする。手塚治虫横山光輝は、未来からの電波を受信する預言者だったのだ!
……まあ、妄想なんですけど。
頑張れロボット工学者たち。メイドロボができたら買いますんで。