上から言われる不快感の正体

id:kimagure:20050611
なるほどと思う。言い換えれば、できる奴からの無神経な言葉な訳だ。
むしろ、障害者差別と同じような構造をしているんじゃないのかと思う。
流石に日本では、昔のようなあからさまな障害者差別はなくなってきた。能力の差は絶対的にそこにあるが、「それがどうした」とお互いを社会の一員として認められるような、そういう風潮が少しずつ根付いてきた。
まあ、最近は最近で怪しいが。探偵ファイルだったかで、オタク狩りをする連中にインタビューした記事を読んだ覚えがある。
「悪いと思わないのか?」「だってオタクだろ?」でスルーだった。「○○だから何をやってもいい」と言うのは恐ろしく思考停止で、理性とか文明とかの対極にある主義だ。本来はおよそ全てのことに「○○だからどうこうしていいってのは、おかしいんじゃないのか?」と一度は考えてみなければならないのに、だ。ちなみこう言った考え方は、○○がどうして存在するのか、○○として生きざるを得ない人物の内面について、想像力が回っていない訳だ。
逆説的だが、障害者はその差異が決定的であるが故に、その差異に気付き易く、意識の上に昇って問題として取り沙汰されやすい。それが今の社会につながっている訳だが。
そして私を含む多くのオタク、ブサ面、ヒッキー、ニートは、それが実は絶対的な差異であることに気付かれにくく、差別問題であるとみなされない。表面的には知能も肉体も五体満足だからだ。
もっと強力に主張する必要があるんじゃないのかな。