よかったのかどうか躊躇してしまう。

http://www.asahi.com/national/update/0526/TKY200505260177.html

オウム信徒3人を逮捕、企業に違法派遣の疑い 警視庁
2005年05月26日11時42分

 オウム真理教アーレフに改称)が、雇用関係にない信徒を民間会社に違法に派遣していた疑いが強まり、警視庁公安部は26日、職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで、信徒ら3人を逮捕するとともに、東京都世田谷区の教団本部などの家宅捜索を始めた。01年以降、この派遣事業で数億円の収益をあげていたとみられ、警視庁は教団の資金源の一部になっていたとみて調べる。

 調べでは、教団の出家信徒らは別の出家信徒が教団とは無関係のコンピューターソフト開発会社の社員であるかのように装ったうえで、別の会社に派遣し、コンピューターのソフト開発業務などをさせた疑い。このコンピューターソフト開発会社は、派遣する人材が教団の信徒であることを隠すためにつくられたとみられ、派遣信徒の給料はここで管理されていた。

 厚生労働省によると、職業安定法では一部を除き労働者の供給事業を禁じているが、労働者派遣法で派遣元と派遣労働者雇用契約を結んだ場合などには、労働者の派遣事業が認められるようになった。今回のケースでは、支配下にある信徒と実質的な雇用契約を結ばないまま民間企業に派遣しており、職安法違反にあたると判断したとみられる。

 公安部は01年ごろからの3年余りで、延べ数十人の信徒を派遣し、数億円を得たとみている。

 教団による本格的なパソコン販売事業は90年代前半に始まり、販売には出家信徒がかかわっていたとされる。90年代後半ごろからは「ソフト部門」へ重点が移り、00年には教団系のソフト開発会社が、防衛庁や警視庁などの官庁や企業からシステム開発を受注していたことが発覚し、社会問題化した。

偽装派遣自体は、すでに慢性化しているらしい(2chプログラマー板とかの情報だけど)。
なので、もしかしたら、アーレフアレフ)も業界の(悪しき)標準に合わせて活動していたのかも知れない。それはそれで検挙やら逮捕されてしかるべきなんだけども、アーレフに限って逮捕されたり、アーレフだから報道されたり、と言ったことがあるんではないか。つまり、捜査と報道に偏重があったんではないか、とかんぐってしまう訳です。
まあ、やってしまったのはしょうがないんで、今後の報道の姿勢としては、「アーレフだったらやりそうだ」とかじゃなくて「業界全体がこんな感じなので、対策を考えましょう」と言う風に持っていって欲しいなあと。