出版ダイジェスト3/15より

科学者集団と、その他の人たちの間に横たわる溝は深い。科学者は、科学の説明を素人が理解できないと、よりていねいに論理的に説明しようとする。彼らは、論理的であること自体に嫌悪を感じる人が少なくないことに気づいていない。一方で、内容を問わず科学に拒否反応を示す人も多い。そして、この溝を埋めるための具体的なアイデアは、誰も持ち合わせていない。

知っている者が知らない者に何かを説明する時は、理が先立たないようにしなければならない。
より知っている者が知っている者に説明をする時は、理で話した方が早い。
図書館に来るのはほとんど「知らない者」だから、言葉は選ばなければならない。そういうことか。