公開までの経緯

それは9月の中旬のことだったと思います。
IRCの「#ひぐらしのなく頃に」チャンネルで有志とネタ話をしていた時の話です。
話の流れで、ある人(以後、Y.N.氏と呼称)が「ひぐらしのなく頃ににボイスつけたら面白そうですね。やってみましょう」とか言い出したんです。
まぁたネタかよ(失礼)とかその時は皆スルーしていたのですが、翌日になるとY.N.氏がさらに「台本かわりに使えるものないですかね」と言い出しました。
「ええ、まあ、ないこともないですが」
と、私は半信半疑ながらY.N.氏にテキストを渡しました。
これはひぐらしのなく頃にの製品版を解析して元のスクリプトファイルにしたもので、そこからNScripterの制御記号を取り除いた*1シロモノです。私が推理するためにいちいちゲーム本編を立ち上げるのが面倒くさかったんで作ったんですが、そんなのがこんな形で役に立つとは思いませんでした。
数日後、Y.N.さんが声優さんとの話がついたと言い出しました。
「後はスクリプトをいじるだけなんですよ」
と、台本と称すテキストを皆に見せました。3000行近くあるセリフを抜き出してそれに手作業でキャラクター名を振っていました。この時点で、ここまでの労力を裂けるY.N.さんをネタだと思う人はいなくなりました。
まあ、それでも私は「へーふーんそーなんだー」と他人事のように流していたのですが、台本を見て、「台本を元にスクリプトに音声命令を追加するプログラム*2」を作るとしたらどんなんかなーと考えており、気が付くとそのプロトタイプが完成していたりして、俺はロキ*3かと自虐的な気分に浸ったりしました。orz
最後のとどめにY.N.さんが「サイトとか持ってないんですよー」とか言い出して、もうしょうがない、きっと俺には縁があったんだと成果物を預かり、自分のサイトで公開することにいたしました。

最後に謝辞を。

  • まずは声優様。なんでも三日間缶詰になったとか。
  • それかY.N.さん。手練手管で声優さんたちを手配した上に、音声ファイルの編集をして結膜炎にまでなりかけたとのこと。お疲れ様です。公開するだけの私の名前ばかりが前に出てしまい、心苦しく思っております。
  • IRC#ひぐらしのなく頃にの皆さん、色んなアドバイスありがとうございました。
  • それから、ダウンロードしてくださった皆さんへ。「ちょっぴりでもお楽しみいただけたなら幸いです。」(by 竜宮レナ

ありがとうございました。

*1:Perlマンセー正規表現ハラショー

*2:再びPerlマンセー正規表現ハラショー

*3:魚に化けた自分を捕らえるためにどんな方法が有効だろうか、敵の身になって本気でシミュレートして「網」を発明してしまい、それを使われて本当に捕まってしまった天然うっかりさん