シャーロック・ホームズの失われた冒険

シャーロック・ホームズの失われた冒険

シャーロック・ホームズの失われた冒険

シャーロック・ホームズにちょっと詳しい人なら、ホームズシリーズには作中時間で3年の空白期間があるのをご存知でしょう。
ホームズは、モリアーティ教授とドイツのライヘンバッハの滝で落ちて死んだことになり、3年後、実は生きていたと空家の冒険で再登場する訳ですが。
この3年の空白期間はシャーロキアンの間では色々遊ぶ余地のある時代として重宝しています。
この作品は、その3年間、「チベットに行ってダライ・ラマと出会っていた」と言う言及を一冊にまで膨らませたものです。「パスティーシュ」と言う言い方に馴染みがなければ、「真面目なパロディ」と呼べるものです。
なんですけど……。結論からいうと、_| ̄|○
三部構成になっており、一部はまともな探偵物で、二部からちょっと怪しくなり、三部にいたっては……( ゜д゜)ポカーンとしか。
純粋なホームズの推理を見たいと言う人には、決してオススメできない本です。読んで後悔したって知らないからな!