式神の城〈2〉Paradise Typhoon (ファミ通文庫)

ニーギ、すっげえいい女になってる……。あの「スーファミくらいの性能で再現できそうな思考パターン」のガキが、絢爛舞踏で絶技・精霊手の使い手で文字通り世界を股にかけて活躍する英雄に。これ全て一人の男を追いかけるための努力の結果。人類決戦存在は、世界でもっとも平凡な者のことじゃあなかったのか!?
ラストシーン、来須とともに赤子を連れて巨人の大軍を突き抜ける様は、もう涙なしには読めませんでした。(いやマジで涙出ました。ボロボロと)
式神の城に限らず、アルファ・システムの創るコンテンツは、全てが人間賛歌に満ちていることを改めて確認しました。主人公たちはもとより、端役にいたるまで(悪役は除く)理想を持って理想に向かって突き進み、努力を重ね苦労よりも喜びの方が強く……なんとも心慰められるものがあります。
ただまあ、できればガンパレから全部やってた方がいいんですけど、設定知らない人は読んじゃ駄目!って言ってるみたいな内容で、素人にはオススメできないのが残念なところでーすねー。