マトリックス 特別版 [DVD]
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画像処理に関してはケチをつけられるところなどない。それは確か。アクションも面白い。作中、様々な格闘技の電脳教育を受ける様子があるが、実際にやっているのは中国拳法+キックボクシングくらいなもので、蹴りを多用しすぎなのが飽くまで見かけを重視してるなあと思えたり。
トリニティがネオを好きになる過程の説明がないとか、ドラマの部分はかなり削ってある印象。予言されたからってほいほいそれを受け入れるあたり、トリニティもだいぶモーフィアスに洗脳されてるんだなあと。
それと、MATRIX内部の世界はものすごい処理能力が必要になる世界だなあと。一体どんなアーキテクチャなんだか。これに一番近い設定は、BOOM TOWN 1 (バンブー・コミックス)(内田美奈子)だね。しかしMATRIX世界には管理者がいない。システム的には充分欠陥だと思うんだが。不都合なプログラムを停止したり削除したりするrootがいない。わざわざエージェントなどと言う存在に業務代行させているのは一体どういうことか。物理法則をエミュレートした世界を作っていて、それに違反した行動(空を飛ぶ)をとるネオは当然システムは感知しているはずで、それに対する自動的な反応処理(強制ログアウト)とかをしない。システムとしては不完全に思える。電話でしかログアウトができない設定もなんかちょっと納得できんが、ゲーム的な「面白さ」を生み出すための制約だとしたら、作劇上ありだと思う。が、あくまで作劇上であって、プログラマ的には首を捻るしかない。
ま、これも「未来のアーキテクチャ(設計思想)だから」で済ませられる問題かも知れないが。現在のOSの延長線上ではないってこと。
しかし、人間の生体電流は動力資源として有効なのかね? そんなことができるのはバオー来訪者 1 (ジャンプコミックス)くらいなもんだろうに。
難しいことを考えないエンターテイナーとしてはいいんじゃない? その割に話とか設定が普通のハリウッド映画に比べて難解だけど、あれを難解だと言ってしまうのは単純明快なストーリーに慣れすぎたヤンキーどもだけだ。日本人ならあれくらいが丁度いいんじゃないかと。
ただ、監督、日本かぶれはやめろ。