毎年の一殺一失踪について

半分偶然、半分意図的にそのように見せかけているだけのミスリード用情報であると考える。
そう考える理由は、暇潰し編において梨花が北条夫妻、古手夫妻を共に「殺された」と発言していること。決して自殺や失踪ではない。
失踪は

  • 死体が故意に隠された。
  • 死体が偶然みつからない。
  • 本当に失踪しただけ。

の三パターンの真相があって、それらを表面上の現象でまとめて「失踪」と呼んでいるだけと考える。

  • 一年目のバラバラ殺人の際の首謀者がみつからないのは、大臣の孫誘拐事件の犯人と同様に、園崎が匿っているとする方がしっくりこないだろうか。
  • 二年目の北条夫妻は、二人とも突き落とされた後、単純に妻の死体だけが本当に上がらなかっただけではないだろうか。
  • 三年目の神官夫妻から、故意に一殺一失踪を演出しようとする意図が感じられる。神官は「奇病」で殺され、妻は村の裏で動くからくりを知っているが故に拉致られ、園崎家地下で殺された。殺され方の違いは、神官殺害が主目的で、妻がそれをもらしそうになったためのフォロー殺害とか。
  • 四年目の北条叔母と悟史の場合、まだ真相ははっきりしないが、一殺一失踪と言うにはずれた部分がある。悟史の失踪が綿流しの数日後であることに違和感を覚える。
  • 五年目の場合はおよそお粗末だ。予定された計画とは言え、富竹と鷹野を殺害するも、鷹野に関しては死体が見つかってしまうような遣り方をしている。

つまり、実行犯たちには一殺一失踪は守るべきルールでもなんでもないと言う仮説が成り立つ。




※2005/04/22 Fri 11:07:57 に再編集されました。