ヱヴァ破見たよー。

とりあえず、次のカラオケでは「三百六十五歩のマーチ」と「今日の日はさようなら」を歌うことにする。
真希波・マリ・イラストリアスは、最初から無駄のない造形を与えられたキャラクターに見える。
ちゃんとまだ設定が生きているなら14歳のはずで、他のチルドレンに比べるともっとも人格的に「大人」である。それも自分の目的のためなら他人もそれと気付かせず利用するほどのずるささえも併せ持った、完成度の高いそれである。
自他の能力を客観的に見ることができ、強烈な目的意識を持ち、感情に振り回されるどころか、時に意図的に感情を暴発させることができる。特に目的意識の強さは、苦痛に耐える姿が一瞬だけどもジャック・ハンマーに重なる。目的のためならあらゆることを行い、あらゆる事態を引き受ける覚悟があり、しかもユーモアを忘れない現実肯定主義者でもある。
レイがただの情緒教育不足、シンジが承認不足、アスカがコンプレックスの裏返しの天才などのジュブナイル的要素を多く含んだ造形であることと比較すると、視野が広く、考え、自律し、行動し、さらには他人をも思いやれるマリは本来のいい意味での「大人」と言えるだろう。さらには14歳と言う年齢を考慮すると、その人格に到るまでに一体どのような生を送ってきたのか、観客に興味を持たせることに成功している。映画の後発新キャラでありながら、キャラ立ちは他の蓄積のあるチルドレンと同じか、場合によっては上回っている。
まあ、それに、なにより、眼鏡だし、それなりに乳もでかいしな!