論法が変だ

http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY200901310160.html

市長。「ブックスタート」しないの、うちだけですよ

2009年1月31日17時18分

 乳幼児がいる家庭に市町村が絵本を贈る「ブックスタート事業」を長野市でも始めてほしいと、市内の絵本研究家らでつくる市民グループが30日、鷲沢正一市長に陳情した。同市は県内19市で唯一、取り組んでいない。鷲沢市長は新年度から市教育委員会で検討を進める考えを示しながらも、「本を無償で贈るのは私たちの仕事ではないと思う」などと否定的な持論を展開した。

 陳情したのは、絵本研究家で元小学校教員の宮崎清さん(81)や主婦らでつくる「ブックスタート推進の会」。鷲沢市長に要望書を手渡し、10年度からの実施や、事業の準備や研究を進めるための費用を09年度当初予算案に盛り込むことなどを求めた。要望書には市議会のすべての会派の代表が名を連ねており、与党会派の新友会などほとんどの会派の市議が陳情に同席した。

 これに対して鷲沢市長は、09年度に市教委でブックスタートの効果や費用を検討する考えを表明。市が家庭での読み聞かせを支援する取り組みの重要性も認めた。一方、「乳幼児がいるすべての家庭にただで本をあげるのは有意義な方法ではない」「自分で買わないと読み聞かせはしないだろう」「読み聞かせの効果はわからない」などと持論を繰り返した。

 県立長野図書館によると、昨年12月時点で、81市町村のうちブックスタート事業に取り組んでいるのは63市町村。多くは6カ月の子どもを対象としているという。

 長野市の新生児は年間約3400人で、市教委の試算によると、事業費は年に約500万円という。鷲沢市長は「市が書店と連携して、絵本を安く買えるような仕組みを作ることは検討できるかもしれない」と述べた。

 市は読み聞かせを支援する取り組みとして、7〜8カ月児健康教室で集団の読み聞かせ会を開き、参考図書のリストを配っているが、宮崎さんは「不十分」と考える。宮崎さんは「ブックスタート事業は、家庭での読み聞かせを進める大きなきっかけになる。読み聞かせは親子のふれあいを深め、情緒を豊かにし、言語能力の発達を促進する効果がある。市はもっと理解して欲しい」と話した。(池田拓哉)

何かを始めるのに「ウチ以外みんながやってるからウチもやろう」はねーよな。
せめてやってるところとやってないところの差を示すデータを持ってくるべきじゃろう。
多分、効果はあるんじゃないかな、と俺個人は思うけれども、それを万人が納得するような形に整えないといけないのは確か。そしてそれは行政じゃなくて、言いだした市民グループの仕事。
しかし、この「市民グループ」に絵本作家が参加しているのもわかるけれども気になる。たとえば、もしブックスタート事業が始まったとして、市が乳幼児に配るために購入した絵本の中に、その絵本作家の著作が何割くらいになるんだろう、とか。
流行りのNPOでなんとかならねえの、これ?