韓国の出版物概観

韓国の出版事情断片 - 永字八法の続き。
約束通りハングル本をくれました。素敵! ありがとう!

本当は萌えるグリム童話のハングル版

EAN:9788995820407
大きさ、厚みは本家とほぼ同じ。表紙は紙ではなくてビニールカバー的なものに。
何より、横書き文化のため開きが逆になっている。
価格は(たぶん)9,800ウォン。
ページ数は287。本家よりも厚いのはやはり漢字を使わないため、密度が低くなってしまうからか。しかしさっきも言ったように厚みは変わらない。紙が薄く重くなっている。
どうでもいいけど、本家「しろはた」(http://www.ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/)で「本当は萌えるグリム童話のハングル訳が出ました」と言う話は聞いたことはないし、グーグル先生もご存じないとおっしゃっている。まさかとは思うが、ISBNコードまで取得して海賊版でしたとか言い出しはしないだろうな。しかしあの国のことだからそれくらいの斜め上はかましそうだな……。
http://book.empas.com/detail.html?sbid=896259
ちなみに、著者の他の作品は「전파남」, 「아스트로! 처녀숙!」, 「사랑하는 남자」で、それぞれ「ゾンパナム」, 「アストル! チォニョスック!」, 「愛する男」と翻訳されるが、これは多分「電波男」「アストロ! 乙女塾!」「萌える男 (ちくま新書)」のことだと思う。そういや、「萌え」はハングルではどう訳されるんだろう。

少女マンガ風の表紙の小説

EAN:9788960282698
コンビニペーパーバック的な位置づけの本らしい。(実際に、コンビニで売っていたとのこと)
http://www.libro.co.kr/Product/BookDetail.libro?goods_id=0100007545396
3,000ウォンなので、やっぱりコンビニ本っぽい値段設定だなあ。
ちなみにタイトルは「날건달과 투덜이」で「ナルゴンダルとトドル」と翻訳された。
内容自体は、ハイティーン向けちょいエロ小説(ベッドシーンのカットがある)で、どうやら翻訳ものではないらしい。

韓国版「ほんとうは○○な昔話」本

EAN:9788925515663
http://www.gsbooks.co.kr/korean/books_detail.asp?ld_cd=1&md_cd=19&sd_cd=2802&bookcd=9788925515663
A5サイズの本。翻訳を見る限りでは、Webコミックのまとめ出版本のようだ。内容は「昔話を現在風に再構成してみたら……」と言うことのようで、「天女と木こり」(日本の羽衣伝説と同根の民話)なんかも現代風にして収録されている模様。
9,500ウォン。表紙に箔押しをしていたりしてこの値段だから、かなり良心的に思われる。
でもカバーが……変。本があってカバーをかけているのかと思いきや、本の表紙を内側に折り曲げていて、カバーしているように見えてしまっただけだった。これが一般的なのか?

感想

(あとで追記します)