ネトウヨの告解。

 私が左翼嫌いだと言うのは確かにそうだ。いわゆる反左翼、ネトウヨに分類することもできよう。しかし何故そうなったのか、その源流は何かを手繰ると、いわゆる左翼の持つ閉鎖性・無意味な攻撃性・無反省な態度のイメージにつきあたった。
 中核派と核マル派は殺し合った末、今だにお互いを敵視しあっている。腹のたしにもならない思想のわずかな違いだけで人が殺せ、一生を内ゲバに費やせ、一ミリたりとも相手を許そうとしない。こんな人間にはなりたくないと思った。
 北朝鮮は地上の楽園と銘打ち多数の日本人を送り込み、そして現在はそれに対して沈黙する新聞社。その他にも数えきれないほどの欺瞞と矛盾で身動きが取れなくなりつつある新聞社。中の人はどんな気持ちなんだろう。
 船橋市の図書館で、公務員であり作家であり司書でありながら本を焼いた女。「つくる会」の本を狙い撃ちにして焼却した女。その存在自体が悪夢としか言いようがない。
 民族ごとの民俗と言うものは確実に存在している。それを踏まえた交渉をしなければならないと私が言うと、そんなものは絶対に存在しないと言った共産党員がいた。知性を真っ向から否定する発言に、彼にそれまでの私の言葉は全く届いちゃいなかったのだと悟った。
 でも俺は本当はただのチキンのオタクなんだ。敵なんか作りたくないんだ。人を嫌うことそれ自体大嫌いなんだ。頼む、誰か、まともな左翼がいたら教えてくれ。「ソ連・中国が武装するのは当然のこと。日本が武装するのは絶対に許せない」とか「日本の仮想敵国はアメリカ」とか「無防備都市宣言は無敵」とかそういうことを言わない人を教えてくれ。俺に人を嫌わせないでくれ。俺の左翼に対する偏見を打ち破ってくれ! 誰か!

……ナイーブに過ぎました。ここまで読んでくださった方はありがとうございます。