元気にネガティブ

最近の俺のネガティブ思考さ加減はちょっとすげえぜ。アメリカの最新秘密ミサイルが洞窟の奥まで入ってくるんじゃないかってブルってるビン・ラディンよりもネガティブだぜ。こんな古い例えしか思いつかないくらいネガティブなんだわかってくれたかヘイユー。
人生のこととか考えると一瞬にして暗くなれる。そして鬱々としたまま蒸し暑い夜をゴロンゴロン転げて過ごす訳さ。起きた時には(なんで死んでないんだ?)パンドラの箱の底にもう一匹「希望」がいないかと探したくなってるって寸法さ。きっと今度は耳を塞ぐ奴に違いないんだ。きっと口を塞ぐ三匹目もいるに違いないんだ。三匹そろった時には人類は「見ざる」と「聞かざる」と「言わざる」に退化して心の安息を得るんだ。次の日には絶滅するだろうけど。それにしても太陽が熱いぜ。あいつはきっと俺を焼き殺すつもりなんだ。じっくりゆっくり苦しめて。いい趣味してる。気が合いそうだ。今なら人を殺してもあいつのせいにできるな。一世一代の晴れ舞台だから、イギリスのメーカーに仮縫いを三回やって作った特注スーツを着て、法廷の被告席に立ってカッコよく言うのさ。「太陽が熱かったので」ってな。いやあれは「眩しかったから」だったっけか? 一審と二審で言うことを変えるのもいいな。こうなりゃ弁護士も敵だ。無茶な弁護するように強要して弁護士の評判を落とすのも無駄に面白そうだ。冥王星の水から発生した毒電波と月の光が反応して土星の環から第三霊界からの通信がやってきて、その受信感度を上げるための儀式だったとか言ってさ。それを弁護士さんに大真面目に主張してもらうんだ。きっとすっきりがっくりするだろうな。
てな訳でネガティブに寝ます。