情報リテラシーってレベルじゃないよなこれ。

学生さんが実習に来る。それはいい。
レファレンスの課題を出される。それもいい。担当職員は俺じゃないし、問題を考えたのも俺じゃない。
けど、やってきた学生さんの一人が、実に、その、なんだ、困る。
たとえば。
「○○地方の信用金庫で最も宣伝広告費を使っているのはどこか」と言う課題を前にして、堂々と「信用金庫の広告費」で検索をかましたりする。(当然結果は0だが)
「ある作家のある人気時代劇シリーズ。その短編○○は、文庫本第何巻に収録されているか」と言う課題を前にして、その短編の名前で検索する。すると、文庫本の内容は登録されていないので、ハードカバー本の結果だけが出てくる。その結果を前にして呆然とフリーズしている。
……お前は自分で考える脳味噌はあんのかと。
情報リテラシーとか言うレベルの話じゃねーよこれ! そもそも何が知りたいのかをわかってないし、どうすればそれが得られるのかって思考を全然してねーじゃねーか!
道具の使い方はわかっても、使いこなせてない典型だよこれは。
さすがに班長とひそひそ打ち合わせて、ヒントを出して下駄を履かせることにしたけど、それでも本当にどこまでわかったものやら……。
詰め込み教育でもゆとり教育でも駄目。「自分で考える」ことを教えるにはほんと一体どうすればいいのやら。

2008-05-18追記

どうもこの学生さん、OPAC検索をWeb検索と勘違いしてたんではないかと今になって思いいたった。
それなら話はわかるがしかし察しが悪いな。