アイデンティティ

【書籍】・「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」 スーザン・A・クランシー(2006、ハヤカワ文庫): ふぬけ共和国blog
人間はニーチェ言うところの超人ではないので、必ずなんらかの根幹を必要とする。
本来は、どんな根幹を持っていようと迷惑にならない限りは放っておいても構わないはず。(少なくともそれが民主主義の標榜するところ)
問題は、自分のは自分のとして大事に持っておけばいいものを、他人の根幹を自分のと交換してやろうとするお節介な連中がいることだ。
一方で民主主義の誤謬にも注意しなければならない。自分の意見が他人のどんな意見とも負けず劣らず立派だと考えるのは、ちょっと待った方がいい。自分は本当に対象についてよく知っているのか、ソクラテスの如く考えてみたい。