古本屋さんと話す

場所だけは知っていたが通勤ルートから外れていたため、今まで一度も行ったことがなかった古本屋に行ってみた。
その際、持っている本のデータベースの検索CGIを作り、それに京ぽんからアクセスして持ってるかどうかを確かめられるようにしてみた。全ての本のタイトルにフリガナ振るのは、さすがに疲れたが。
んで、もう少し生き延びたらヨーダそっくりなご主人のいる、個人経営の古本屋に入り、京ぽんでチェックしながら物色していると、そのご主人が話し掛けてきた。
「その携帯、何してんだ?」
正直に、持ってる物リストを作ってチェックできるようにしてると答えたら、一応それで満足したようだが、あわせてこんな話をしてきた。
なんか若い奴が一度やってきて、裏の倉庫を物色していった。次に来た時は複数連れだった。そいつらも倉庫に入ると、デジカメを取り出して本をバシャバシャ撮り始めたそうだ。(中身を撮ったのかは聞いてない。中身だったら、それはもうWebで売る目的としか思えない)
断りもないし一冊も買いもしねえと静かな怒りが伝わって来る逸話だった。
しかしご主人、時代の波は感じているらしく、現在商品をリスト化して古本サイトを開く予定だと言う。老いてなお盛んとはこのことか。
「値段もね。昔は格安で提供してたんだが、今はネットを回って相場を調べて、適正価格のぎりぎり下限をつけるようにしてるんだが、それでも昔よりは利が出るようになってなあ」
おいおいそれじゃネットの古書店はぼってるってことじゃないか。んーでも、amazonなんかじゃ1円の古本も多いからなあ*1
「昔は(一番近い政令指定都市)まで車でうろついてせどりなんかもしてんだが、店を構えてからは遠慮してるんだよ」
とか色々貴重なお話を聞かせてもらった。粋な古書店店主の体験談とか、面白そうじゃないか。
そんなこんなで小一時間。四方山話をしながら選んだ本を購入しつつ、「また来ます。サイト開いたらURL教えてください」と挨拶して退散。
実際、まだまだ本はありそうだったから、また行こうと思う。

*1:あれには(多分)カラクリがあって、一冊毎に300円の送料が追加されているので、複数購入+梱包料やらを節約することでその分の差額が古書店の懐に入っているのだろうけど