ポヤッチオのシステム解析

どきどきポヤッチオ

どきどきポヤッチオ

とはいえ、これらは全て攻略本の範疇だが。
全てのNPCは三種類のスケジュール表を持っており、日によってそのスケジュール表を切り替えて使用する。
スケジュール表には「この時間はどこで何をする」と言った情報が詰まっている。キャラクターはその時間になると、現在やっていることを放棄して、決められた場所へ移動し、移動が終了すれば決められた行動を取る。
NPC間の交流はなく、たとえば悪ガキ三人組が連れ立って広場に向かっているのはよく見かける光景ではあるが、あれは単純に歩く速度とスケジュールがかぶっているから同じような行動を取るだけで、決して連携が取れている訳ではない。
同じように、たとえば二人以上のNPCが住む家に夕食時に乱入すると、PCを無視してNPCたちが食事をしているが、時間になればNPCは他のNPCがいなくても食事を始めてしまう。「家族全員がそろって食事をする」と言う文化が存在しないように見えてしまう。
このスケジュール表はPCが介入しない限りは崩されることはない。
PCが呼びかけ、足止めし、会話をすると、その分他のキャラクターの時間は経過し、移動する。呼び止められたNPCだけが通常のスケジュールから遅れる訳だ。
よってポヤッチオでもしキャラクターが何かの意図を持って動いているように見えるのは、綿密なキャラクターの性格設定に基づくスクリプティングの結果であり、人工無能の働きではない。
システム的には、ガンパレの数世代前とも言えるだろう。