空の境界 上 (講談社ノベルス)/空の境界 下 (講談社ノベルス)続き

空の境界 上 (講談社ノベルス)

空の境界 上 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)


今各所で話題になっている『空の境界』ですが、どこもかしこも“月姫が”“TYPE-MOONが”という話ばかりで、肝心の内容についてもTYPE-MOON作品との絡みにしか言及されていないような気が。

うごう、それは確かな指摘かも。
最後はなんかよくわからん終わり方をしてしまってるけど、印象は悪くない。物悲しい感じだが酷くはない。
悪役の能力はどいつもこいつも独創的で整合性がある。「全くの悪」「理由のない悪」は出てこないか、どうでもいい小物だけ。その辺は救いかも。
ヒロイン(ヒーロー?)の両儀式はほぼいつも血まみれになりながら戦うので、教育上の理由からあまり若年層にはオススメできない。
設定的には充分ラノベの範疇。面白いと感じるかどうかは、奈須きのこの書く文章のクセについていけるかどうかかと。私は大丈夫だったけども。
大きな大きな世界観をちらつかせながら、その中の僅かな要素を使って深い話をすると言うパターンは、西尾維新戯言シリーズに雰囲気が似ている。あれに超常能力や魔術を持ち込むとちょうどこんな感じか。
戯言に比べるとより内省的でギャグが少ないが、堅苦しい感じはしない。
売れるには売れるだけの理由がある、と言われるとまあ、そうだねと同意できる。

……批評、もっとうまくなりたいなあ。

 結構期待していた「空の境界」、期待が大きすぎたのか?それぞれの話がつまらない訳では無いのだが非常に読みづらくて、ダメダメ感だけが印象に残ってしまった……奈須きのこ(含むTYPE-MOON)のネタ(設定?)構築能力は素晴らしいと思うが、作家としては今ひとつの感じか(^^;;バケたら凄いと思うけどねぇ。

ネタは素晴らしい、しかし文章にはクセがある。
……おおむねこんなとこじゃないのかな?


※2005/04/22 Fri 11:07:57 に再編集されました。
※2004/11/01 Mon 19:28:02に再編集されました。
※2004/10/30 Sat 17:18:47に再編集されました。