2002年6+7号

がんばれ酢めし疑獄(施川ユウキ
面白いじゃんこれ。……周囲でこれを面白いと言っているのは、むいむいと干支午だけっぽいことが判明。あ、あとつっちー。えー? だから、繰り返し言います。面白いじゃんこれ。
内容に関しては説明できないので、やめ。
バキ(板垣恵介
今週、信じられない物が見られました。
『「イタイ」と泣き言を言う花山』
これを信じられないと言わずしてなんと言うのか!
梢江ちゃんに投げられた小石がこめかみをこつんと。ただそれだけです。でも、それで、確実に、「痛ってェ〜」と。
……マジですか。
最近オーガ特集本の中でオーガイズムなる言葉が出ましたが、今週のこのエピソードには板垣イズムとでも呼ぶべき思想が織り込まれています。
板垣恵介の別のテキスト本の中に、「最強は、実は女なのかも知れない」と言う文章があります。あのヒクソン・グレイシーオクタゴンの中で無敗だったあの男ですら、女房には勝てないと言う現実を踏まえての言葉です。
そこに凝縮された思想が、今度は梢江ちゃんとバキを通じて描かれた。そんな印象を持ちました。作品とは結局その作家本人を表現したものである。そういうことなのでしょう。

……あ、鎬(弟)とドイル? そんなのもありましたね。
キリエ―吸血聖女(杉村麦太
うーん、冒頭に出てきた鷲のような仮面の修道士、これはやっぱ、「ガミガミ女のくつわ」にデザイン上の影響を受けているのですかねえ?
ま、さておき。スクライド(コミック版)のオープニングで、さらってきた令嬢をセーラー服の上から亀甲縛りにすると言うマニアックかつ扇情的なシチュがありました。これなんかは少年誌でやっていいのかと疑問に思うこともありましたが、この吸血聖女ではもっとすごいことをやってますな。
主人公の少女を剥いて(まあ下着ですが)、十字架に磔。見たところ、直径1センチ(3分の1インチ?)くらいの釘で四肢を貫通、どてっぱらには金属製の杭をぶっすり(やはり十字架ごと貫通)。さらにずり落ちないように有刺鉄線で体の各所をがんじがらめに固定。その上で炎天下にさらして放置。
物語の中では、序盤、主人公は苦難の道を歩ませられます。そうすることで、後半の逆転劇につなげた時に読者に与えるカタルシス(浄化)が大きくなるからです。ですから、一般的には主人公に与えられる苦痛(肉体的な物とは限らない。侮蔑等の精神的なものであることもままあるし、これらの併用も有効)が大きいほど格差も大きくなり、「よい」とされますが、だからと言ってこれはまたやりすぎなんじゃあないでしょうか。て言うか、最初からこんなに飛ばしてたら連載だと持たないでしょうに。全く。
こういう女性に対するサディズムと言うんでしょうか。これはなんとなく香港映画のアクション女優への扱いに通じるところがありますね。とにかく扱いが酷いですから。特に、骨折とかしても平気で撮影続行ってのはどう言うことでしょうか。
まあ、一部のマニアックな人に大人気(らしい)吸血聖女キリエ、無事に続いて欲しいものです。
ナックルボンバー学園(川島よしお
……やっぱ、これって妄想で描いてんのかなあ……。
七人のナナ(原案:今川泰宏・漫画:国広あづさ
今回の話はこれに集約。
「裸祭り(フェスティバー)!!」
七人のナナと幽霊美少女が全裸で露天風呂で戯れる。
神近君は
この光景を
一生忘れないと
思いました
俺もかなり。みんな、2chに行ってみるのはどうかな? きっと同志がみつかるぞ!
しゅーまっは伯林
おじいちゃん、マニアックです。
おじいちゃん「せめて水着でコタツに入るとかにしなさい(はぁと)」
……マニアックだなあ。
おじいちゃん「おっと、急がんとカラリ・パヤットの修業に間に合わなくなる」(原文ではカラリ・パカットでしたが、これは誤植と思われ)
マニアックだ。
藤宮さん「先生に頼まれてたスネークキューブを買ってきたのよ」
あ、俺、まだ持ってます。
藤宮さん「たまらんば〜〜〜い(はぁと)」
長崎か福岡の人なんでしょうか。
結局最後は、コタツの姿煮で終わり。
……これじゃどんな話なのか全くわからんなあ……。
エイケン松山せいじ
夢オチ。もはやどこをどう突っ込んでよいのやら。キン肉マンとは別の意味で扱いに困る……。
虹色ラーメン馬場民雄
そういや、これにも委員長みたいのんが出てるんだな〜(独り言)
ラーメンと言う題材を除けば、この漫画も安心して読める貴重な漫画です。はい。
ななか6/17八神健
キャラクターの人気投票、一位が17才七華ですか。ふうむ。言われてみれば納得の結果である。で、嵐山五月5位に入ったのは健闘と言うべきか。凪原稔二(4位)よりも下なのは微妙に納得できんが。
ここでもやっぱり温泉ネタ。多いなあ(笑)
スクライド(原案:黒田洋介・脚本:矢立肇・漫画:戸田泰成
アルター仙人「ワシの名前は或田扇仁(あるた・せんにん)じゃ」
カズマ&晶(まんまじゃね〜〜か!!?)
ひたすらマジ顔で突っ込み思考をする二人がなかなかいい味出してます。
悪夢でゴメン!(東篤志
これも一応「オチモノ」に入るんでしょうか。いまいち絵柄がぬるい印象があります。ギャグ顔との落差がちぐはぐした印象もあって、もう少しなんとかならんかなあと。
次回作に期待。次があれば。

※2005/04/22 Fri 11:07:57 に再編集されました。
※2004/11/01 Mon 11:28:38に再編集されました。