ハリー・ポッターと賢者の石 特別版 [DVD]

機会があって、ハリーポッターを見に行くことができましたよ。しかもロハで。ありがたやありがたや。神様。贅沢はいいません。あとこれで字幕版だったらもっとよかったです。

普段から色々話題になっていた映画ですが、原作を読んだ人間からは「小説の挿絵見せられてもねー」とか言われてます。でも、時間がない今の人間には、ダイジェスト版でもいいんじゃないかと思えたり。まあ、さて。
「イギリスだなあ」と言うのが一番の印象。まあ、ロンドンとか言う都市名が出てくるあたりそれはわかてったことなんですが。イギリス人らしい、「古くて新しい物」と言った印象がぷんぷんしました。ネタバレになってしまいますが、冒頭、魔法使いがバイクで空を飛びながら現れ、通りに降りて止まってエンジンを切る。この短いシーンの中に、古典(空を飛ぶ魔法使い)と現代のエッセンス(飛ぶのにバイクを使う)の混交があり、それがきちんとエンジンを切ると言う律儀さで味を調えられています。全編通じて、この調子。魔法の杖の専門店が紀元前から続いていたり、かと思うと空を飛ぶための魔法のホウキに最新版西暦2000年型モデルがあったり。そこら辺の名詞だけが横文字で中身は現代そのもののエセ・ファンタジーとは、明らかに一線を画しています。
学校が全寮制だったり、寮同士ですさまじい対抗意識があったり、複雑なルールの競技があって皆それに本気になったり、家柄があったり。まさにイギリスです。ええなあ。

主人公のハリー・ポッターが後半、ちやほやされすぎなきらいはありますが、見ても損はない映画でしょう。あ、私は原作読んでません。映画化されるに当たって、一体どれだけのものが切り落されたのか。それを想像するだけでも面白いです。

……後日、パソコンショップに行ってハリー・ポッターのゲームが出てたり。
「原作付きにうまい物なし」
くわばらくわばら。