詐欺経済学

オラオラ詐欺を経営として捉えた場合の思考実験。
その業務の性質上、短期決戦なので、仮に一ヶ月単位で事務所や施設を変更していくと考える。
事務所は、マンスリーマンションなどを使うべきか。これに約10万とする。
次に振込先の口座について。現在の口座は非合法で5万程度らしい。リスク分散の意味で、三つは欲しいところ。15万の支出。
携帯について。現在はプリペイド携帯はむしろ認可が下りづらい。0円携帯新規契約をして、最初の手数料だけ払って一ヶ月で全て使い捨てるのがいいかも。これも3台を使い分けるとする。一台一万円として3万の支出。
名簿は名簿業者から購入する。恐らく、これが一番高いかも。一説には一件5,000円で売買されているとか。100人分の名簿を集めるとしたら、それだけでも50万である。ただし、名簿はうまくすれば使いまわしが利く。
なお、口座・携帯の身元証明に対しては、ホームレス等に金を握らせて代行させる方法が考えられる。あるいは、あまり家にいないことがわかっている無関係の個人名を偽って申し込み、郵便物を抜き取る方法で取得することもできる。口座から収入を下ろすのもこれらホームレスに依頼する。そのため、これらへの外部委託・報酬の経費が必要になる。諸々こみで10万は見ておきたい。
また、業務に必要な情報を集めるため、移動も考えてノートパソコンが電話役にそれぞれ欲しい。これは私物でも構わないだろうが。ネット接続の料金はマンスリーマンションの契約に含める。
最終的に一ヶ月あたりの支出は、トラブル対策を考えても100万以下に抑えられる。
携帯3台があるので、3人が電話役になる。最初の電話では2万〜5万の小額をふっかけ、それで払った人間をカモ認定し、その後「実は転売されてさらに利子がついていて〜」「ブラックリストから名前を消します。そのための代金を〜」「相手が悪徳業者で交渉が難航しております。さらなる必要経費として〜」「勝手に名義を使われていました。銀行に対する保証金が〜」など内容を変えて10万〜30万ずつむしりとっていく。潮時としては、一人からは300万が上限。
しかし支出を見ればわかるように、100万円あれば必要経費がまかなえ、それ以上は全て収益になり、収益は次月以降にいくらか回すとして残りの収益は4人(調達役+電話役3人)で山分けと言うことになるだろう。
一月にフルカモ300万が一匹いれば、それだけで一人当りの月収が50万に到達する。そう考えるとかなり収益性はいい。
月が終われば、事務所を引き払い携帯は指紋を拭き取ってから通帳と共にドブ川に捨て、新しく別の場所で開業する。
無論リスクはある訳で、カモが途中で気づいて警察に駆け込んだ場合、その口座は早晩使えなくなる。カモが気づいたことに気づく洞察力が必要だ。
と、これは当然ながら個人営業の場合であり、実際には企画立案する(○○組とか名乗る)経営母体がいることが多いだろう。その場合、上納金が必要になるが、もしかしたらダミー会社などを通じて携帯の入手が容易になるなどの特典があるかも知れない。
こう言った詐欺を防ぐのに個々人が気をつけるしかないと言う状況は、お寒いばかりだ。

公務員から見える社会をプログラマの言葉で語ってみる。

この国は、絶賛稼動中のスパゲティコードのアプリケーションだ。データのかわりに国民がアプリの中をうろうろしてる。
法律は仕様書だ。政治家はそれを決める最上流のSEだ。公務員はそれを実装するプログラマだ。
そしてシステムは非常に大量のマシンを相互接続して作られていて、それぞれ○○県とか○○市とかの名前がつけられている。さらにそれぞれのサーバーにローカルルール・ローカル仕様(条例)があって担当のプログラマを苦しめる。
それぞれのマシンに専任のプログラマがいて、上流から降ってくる仕様書通りに実装しようと日夜あがいている。仕様書の量はまさに殺人的で、冗談抜きに人を撲殺する凶器に使える。それぞれの仕様書の間では互いに矛盾・対立する仕様があっても気づかないことが多く、実際にそれらを実装した時にどんなコンフリクトが発生するか、そしてそのコンフリクトをどう解決するかなんて誰にも判断ができることじゃない。それぞれのサーバー担当者の中で相談してなんとか決めているのが実情だ。そもそも、コンフリクトが起こっても気づかない場合が多い。誰もシステムがどう動けば正解かなんて知らないからだ。
しかもこのアプリケーションはすでに稼働しており、稼働していながら毎日刻々と仕様書が変わりつづけている。差分は官報と呼ばれていて土日を除く毎日せっせせっせと印刷されている。プログラマはアプリケーションを止めないようにしながら、システムを仕様書通りに更新していかなければならない。
デスマーチ? その通り。この国と言うプロジェクトは始まった時からすでにデスマーチだ。そしてデスマーチと同じ終わり方しかしない。すなわち、そこにいる全員が死ぬかいなくなるかだ。ああ、あるいは……誰もこのアプリを、この国を必要としなくなった時だ。
全ての仕様書の元になる設計書は、憲法と名前がついている。けど、誰もがうすうす気づいている。憲法には理想しか書いていない。「営業が顧客にした説明」って奴だ。その理想をどうやって実装するかはひとっかけらも書いちゃいない。それは全て、政治家が決めることだ。ところで、SEが有能だったことがこの業界で一度でもあっただろうか。
公務員の仕事は非効率的だって? デスマーチなんだから当たり前だ。毎年やめていき、毎年入ってくる。低スキル開発者を逐次投入していくなんて、デスマーチの最たる特徴じゃないか。
プログラマと公務員の違いがあるとしたら、リタイヤするかデスマーチが終わるかするまで、給料が保証されてることくらいだけど、デスマーチに参加したプログラマが、リタイヤした後どうなるのか、よく調べた方がいい。公務員になりたいとか言ってる奴へのメッセージだ。

詐欺経済学

オラオラ詐欺を経営として捉えた場合の思考実験。
その業務の性質上、短期決戦なので、仮に一ヶ月単位で事務所や施設を変更していくと考える。
事務所は、マンスリーマンションなどを使うべきか。これに約10万とする。
次に振込先の口座について。現在の口座は非合法で5万程度らしい。リスク分散の意味で、三つは欲しいところ。15万の支出。
携帯について。現在はプリペイド携帯はむしろ認可が下りづらい。0円携帯新規契約をして、最初の手数料だけ払って一ヶ月で全て使い捨てるのがいいかも。これも3台を使い分けるとする。一台一万円として3万の支出。
名簿は名簿業者から購入する。恐らく、これが一番高いかも。一説には一件5,000円で売買されているとか。100人分の名簿を集めるとしたら、それだけでも50万である。ただし、名簿はうまくすれば使いまわしが利く。
なお、口座・携帯の身元証明に対しては、ホームレス等に金を握らせて代行させる方法が考えられる。あるいは、あまり家にいないことがわかっている無関係の個人名を偽って申し込み、郵便物を抜き取る方法で取得することもできる。口座から収入を下ろすのもこれらホームレスに依頼する。そのため、これらへの外部委託・報酬の経費が必要になる。諸々こみで10万は見ておきたい。
また、業務に必要な情報を集めるため、移動も考えてノートパソコンが電話役にそれぞれ欲しい。これは私物でも構わないだろうが。ネット接続の料金はマンスリーマンションの契約に含める。
最終的に一ヶ月あたりの支出は、トラブル対策を考えても100万以下に抑えられる。
携帯3台があるので、3人が電話役になる。最初の電話では2万〜5万の小額をふっかけ、それで払った人間をカモ認定し、その後「実は転売されてさらに利子がついていて〜」「ブラックリストから名前を消します。そのための代金を〜」「相手が悪徳業者で交渉が難航しております。さらなる必要経費として〜」「勝手に名義を使われていました。銀行に対する保証金が〜」など内容を変えて10万〜30万ずつむしりとっていく。潮時としては、一人からは300万が上限。
しかし支出を見ればわかるように、100万円あれば必要経費がまかなえ、それ以上は全て収益になり、収益は次月以降にいくらか回すとして残りの収益は4人(調達役+電話役3人)で山分けと言うことになるだろう。
一月にフルカモ300万が一匹いれば、それだけで一人当りの月収が50万に到達する。そう考えるとかなり収益性はいい。
月が終われば、事務所を引き払い携帯は指紋を拭き取ってから通帳と共にドブ川に捨て、新しく別の場所で開業する。
無論リスクはある訳で、カモが途中で気づいて警察に駆け込んだ場合、その口座は早晩使えなくなる。カモが気づいたことに気づく洞察力が必要だ。
と、これは当然ながら個人営業の場合であり、実際には企画立案する(○○組とか名乗る)経営母体がいることが多いだろう。その場合、上納金が必要になるが、もしかしたらダミー会社などを通じて携帯の入手が容易になるなどの特典があるかも知れない。
こう言った詐欺を防ぐのに個々人が気をつけるしかないと言う状況は、お寒いばかりだ。

公務員から見える社会をプログラマの言葉で語ってみる。

この国は、絶賛稼動中のスパゲティコードのアプリケーションだ。データのかわりに国民がアプリの中をうろうろしてる。
法律は仕様書だ。政治家はそれを決める最上流のSEだ。公務員はそれを実装するプログラマだ。
そしてシステムは非常に大量のマシンを相互接続して作られていて、それぞれ○○県とか○○市とかの名前がつけられている。さらにそれぞれのサーバーにローカルルール・ローカル仕様(条例)があって担当のプログラマを苦しめる。
それぞれのマシンに専任のプログラマがいて、上流から降ってくる仕様書通りに実装しようと日夜あがいている。仕様書の量はまさに殺人的で、冗談抜きに人を撲殺する凶器に使える。それぞれの仕様書の間では互いに矛盾・対立する仕様があっても気づかないことが多く、実際にそれらを実装した時にどんなコンフリクトが発生するか、そしてそのコンフリクトをどう解決するかなんて誰にも判断ができることじゃない。それぞれのサーバー担当者の中で相談してなんとか決めているのが実情だ。そもそも、コンフリクトが起こっても気づかない場合が多い。誰もシステムがどう動けば正解かなんて知らないからだ。
しかもこのアプリケーションはすでに稼働しており、稼働していながら毎日刻々と仕様書が変わりつづけている。差分は官報と呼ばれていて土日を除く毎日せっせせっせと印刷されている。プログラマはアプリケーションを止めないようにしながら、システムを仕様書通りに更新していかなければならない。
デスマーチ? その通り。この国と言うプロジェクトは始まった時からすでにデスマーチだ。そしてデスマーチと同じ終わり方しかしない。すなわち、そこにいる全員が死ぬかいなくなるかだ。ああ、あるいは……誰もこのアプリを、この国を必要としなくなった時だ。
全ての仕様書の元になる設計書は、憲法と名前がついている。けど、誰もがうすうす気づいている。憲法には理想しか書いていない。「営業が顧客にした説明」って奴だ。その理想をどうやって実装するかはひとっかけらも書いちゃいない。それは全て、政治家が決めることだ。ところで、SEが有能だったことがこの業界で一度でもあっただろうか。
公務員の仕事は非効率的だって? デスマーチなんだから当たり前だ。毎年やめていき、毎年入ってくる。低スキル開発者を逐次投入していくなんて、デスマーチの最たる特徴じゃないか。
プログラマと公務員の違いがあるとしたら、リタイヤするかデスマーチが終わるかするまで、給料が保証されてることくらいだけど、デスマーチに参加したプログラマが、リタイヤした後どうなるのか、よく調べた方がいい。公務員になりたいとか言ってる奴へのメッセージだ。

詐欺経済学

オラオラ詐欺を経営として捉えた場合の思考実験。
その業務の性質上、短期決戦なので、仮に一ヶ月単位で事務所や施設を変更していくと考える。
事務所は、マンスリーマンションなどを使うべきか。これに約10万とする。
次に振込先の口座について。現在の口座は非合法で5万程度らしい。リスク分散の意味で、三つは欲しいところ。15万の支出。
携帯について。現在はプリペイド携帯はむしろ認可が下りづらい。0円携帯新規契約をして、最初の手数料だけ払って一ヶ月で全て使い捨てるのがいいかも。これも3台を使い分けるとする。一台一万円として3万の支出。
名簿は名簿業者から購入する。恐らく、これが一番高いかも。一説には一件5,000円で売買されているとか。100人分の名簿を集めるとしたら、それだけでも50万である。ただし、名簿はうまくすれば使いまわしが利く。
なお、口座・携帯の身元証明に対しては、ホームレス等に金を握らせて代行させる方法が考えられる。あるいは、あまり家にいないことがわかっている無関係の個人名を偽って申し込み、郵便物を抜き取る方法で取得することもできる。口座から収入を下ろすのもこれらホームレスに依頼する。そのため、これらへの外部委託・報酬の経費が必要になる。諸々こみで10万は見ておきたい。
また、業務に必要な情報を集めるため、移動も考えてノートパソコンが電話役にそれぞれ欲しい。これは私物でも構わないだろうが。ネット接続の料金はマンスリーマンションの契約に含める。
最終的に一ヶ月あたりの支出は、トラブル対策を考えても100万以下に抑えられる。
携帯3台があるので、3人が電話役になる。最初の電話では2万〜5万の小額をふっかけ、それで払った人間をカモ認定し、その後「実は転売されてさらに利子がついていて〜」「ブラックリストから名前を消します。そのための代金を〜」「相手が悪徳業者で交渉が難航しております。さらなる必要経費として〜」「勝手に名義を使われていました。銀行に対する保証金が〜」など内容を変えて10万〜30万ずつむしりとっていく。潮時としては、一人からは300万が上限。
しかし支出を見ればわかるように、100万円あれば必要経費がまかなえ、それ以上は全て収益になり、収益は次月以降にいくらか回すとして残りの収益は4人(調達役+電話役3人)で山分けと言うことになるだろう。
一月にフルカモ300万が一匹いれば、それだけで一人当りの月収が50万に到達する。そう考えるとかなり収益性はいい。
月が終われば、事務所を引き払い携帯は指紋を拭き取ってから通帳と共にドブ川に捨て、新しく別の場所で開業する。
無論リスクはある訳で、カモが途中で気づいて警察に駆け込んだ場合、その口座は早晩使えなくなる。カモが気づいたことに気づく洞察力が必要だ。
と、これは当然ながら個人営業の場合であり、実際には企画立案する(○○組とか名乗る)経営母体がいることが多いだろう。その場合、上納金が必要になるが、もしかしたらダミー会社などを通じて携帯の入手が容易になるなどの特典があるかも知れない。
こう言った詐欺を防ぐのに個々人が気をつけるしかないと言う状況は、お寒いばかりだ。

公務員から見える社会をプログラマの言葉で語ってみる。

この国は、絶賛稼動中のスパゲティコードのアプリケーションだ。データのかわりに国民がアプリの中をうろうろしてる。
法律は仕様書だ。政治家はそれを決める最上流のSEだ。公務員はそれを実装するプログラマだ。
そしてシステムは非常に大量のマシンを相互接続して作られていて、それぞれ○○県とか○○市とかの名前がつけられている。さらにそれぞれのサーバーにローカルルール・ローカル仕様(条例)があって担当のプログラマを苦しめる。
それぞれのマシンに専任のプログラマがいて、上流から降ってくる仕様書通りに実装しようと日夜あがいている。仕様書の量はまさに殺人的で、冗談抜きに人を撲殺する凶器に使える。それぞれの仕様書の間では互いに矛盾・対立する仕様があっても気づかないことが多く、実際にそれらを実装した時にどんなコンフリクトが発生するか、そしてそのコンフリクトをどう解決するかなんて誰にも判断ができることじゃない。それぞれのサーバー担当者の中で相談してなんとか決めているのが実情だ。そもそも、コンフリクトが起こっても気づかない場合が多い。誰もシステムがどう動けば正解かなんて知らないからだ。
しかもこのアプリケーションはすでに稼働しており、稼働していながら毎日刻々と仕様書が変わりつづけている。差分は官報と呼ばれていて土日を除く毎日せっせせっせと印刷されている。プログラマはアプリケーションを止めないようにしながら、システムを仕様書通りに更新していかなければならない。
デスマーチ? その通り。この国と言うプロジェクトは始まった時からすでにデスマーチだ。そしてデスマーチと同じ終わり方しかしない。すなわち、そこにいる全員が死ぬかいなくなるかだ。ああ、あるいは……誰もこのアプリを、この国を必要としなくなった時だ。
全ての仕様書の元になる設計書は、憲法と名前がついている。けど、誰もがうすうす気づいている。憲法には理想しか書いていない。「営業が顧客にした説明」って奴だ。その理想をどうやって実装するかはひとっかけらも書いちゃいない。それは全て、政治家が決めることだ。ところで、SEが有能だったことがこの業界で一度でもあっただろうか。
公務員の仕事は非効率的だって? デスマーチなんだから当たり前だ。毎年やめていき、毎年入ってくる。低スキル開発者を逐次投入していくなんて、デスマーチの最たる特徴じゃないか。
プログラマと公務員の違いがあるとしたら、リタイヤするかデスマーチが終わるかするまで、給料が保証されてることくらいだけど、デスマーチに参加したプログラマが、リタイヤした後どうなるのか、よく調べた方がいい。公務員になりたいとか言ってる奴へのメッセージだ。